MotoGP第13戦インドGPプレビュー
2023/09/20
MotoGP第13戦インドGPが今週末、インド、ブッダ・インターナショナル・サーキットで始まる。全長4.96km、最大直線長1006m、右コーナー8、左コーナー5、インドでMotoGPが開催されるのは今年が初。
MotoGPクラス、現在ポイントランキングトップのフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)は、第11戦カタルニアでのハイサイド転倒による怪我のため、前戦、地元イタリアのサンマリノGPでは、痛みとも戦いながら3位を獲得。対して、現在32ポイント差で2番手のホルヘ・マルティン(ドゥカティ)は前戦サンマリノGPでは、ほぼパーフェクトな週末を送った。バニャーヤは、怪我の回復のためミサノでのオフィシャルテストをキャンセル。同じくオフィシャルテストを怪我回復のためキャンセルした3番手のマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)も、インドという初めてのサーキットで二人との差を詰めようと狙っているに違いない。
ベゼッキのチームメイト、ルカ・マリーニ(ドゥカティ)はミサノのオフィシャルテストではトップタイムを記録し、手ごたえを掴んで今大会に挑む。アレックス・マルケス(ドゥカティ)、ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)、サンマリノのプラクティス2で転倒し左肩を痛め、大事をとってオフィシャルテストは休んだファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、カタルニアで左足首と左手を骨折し欠場するエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)の代役ミケーレ・ピロ(ドゥカティ)ら、ドゥカティは総勢8名のライダーが全力で初めて開催されるサーキットに挑む。
チャンピオンシップポイント4番手のブラッド・ビンダー(KTM)、女の子が生まれて父になったばかりのジャック・ミラー(KTM)、二人のKTM勢は、ワイルドカード参戦でサンマリノGP4位という成績を残したダニ・ペドロサが使用したカーボンファイバー製のシャーシを供給されてオフィシャルテストでは3番手5番手という好結果を出している。RC16仲間になるポル・エスパロガロ(ガスガス)とアウグスト・フェルナンデス(ガスガス)のガスガス勢の走りも気になるところ。
サーキットによってバラつきがあるものの、ポイントランキング5番手のアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、チームメイトのマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、新しいサーキットで強いミゲール・オリベイラ(アプリリア)、前戦では8位と好結果を残したラウル・フェルナンデス(アプリリア)のアプリリア勢にも注目したい。
来季は怪我で休場中のアレックス・リンス(ホンダ)とタッグを組むファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、来期はプリマ・プラマックレーシングへの移籍が決まったフランコ・モルビデリ(ヤマハ)の二人のヤマハ勢はオフィシャルテストで新しいエンジンを試している。
今シーズンここまで怪我など苦戦が続くマルク・マルケス(ホンダ)、ジョアン・ミル(ホンダ)のレプソル・ホンダチーム勢、来シーズンも引き続き、LCRホンダ・イデミツでの参戦が決まった中上貴晶(ホンダ)、リンスの代役のステファノ・ブラドル(ホンダ)ら、ホンダ勢には自国、日本GP前の重要なレース。
Moto2クラスは、前戦サンマリノGPで優勝したペドロ・アコスタ(カレックス)が211ポイントで2番手トニー・アルボリーノ(カレックス)とのポイント差を34と広げたが、残り8戦まだチャンピオンシップの行方は分からない。日本人ライダーはフル参戦の小椋藍(カレックス)、野佐根航汰(カレックス)に加え、前戦から羽田太河(カレックス)も参戦している。
Moto3クラスは、ダニエル・オルガド(KTM)と佐々木歩夢(ハスクバーナ)のチャンピオンシップポイントは現在4ポイントという接戦でトップを争っている。鳥羽海渡(ホンダ)、山中琉聖(ガスガス)、鈴木竜生(ホンダ)、古里太陽(ホンダ)という日本人ライダーも応援したい。
見どころばかりのMotoGP第13戦インドGPはいよいよ今週末スタートする。
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