MotoGP第13戦インドGPのMotoGPクラスフリー走行は、インド、ブッダ・インターナショナル・サーキットで現地時間午前11時10分から1時間10分行なわれた。MotoGPが行なわれるのは初めてのため、普段45分間のフリー走行が1時間10分間となった。
　気温34度、路面温度44度、湿度70％、ほぼ雲のない晴れたドライコンディション。開始間もなく、ブラッド・ビンダー(KTM)が1コーナーで転倒しイエロー―フラッグ。ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)はマシントラブルで4コーナー付近にストップ。中上貴晶(ホンダ)はマシンが大破するクラッシュと、波乱が続いた。
　MotoGPクラスフリー走行1位は、マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)が1分45秒990、2位マルク・マルケス(ホンダ)1分46秒129、3位転倒したもののブラッド・ビンダー(KTM)が1分46秒310。激しくハイサイド転倒した中上は無事に復帰でき、1分46秒966で12位だった。
　10番手以内に入れば、明日の予選Q2へそのまま進めるプラクティスは、Moto3開始時刻が遅れたため、予定変更され現地時間午後4時15分から1時間10分行なわれた。終了する頃には、インドは少し日が暮れ始めて、きれいな色の空が広がっていた。
　気温33度、路面温度37度、湿度68％、ほぼ晴れたドライコンディション。開始直後はフロントもリアもミディアムタイヤで走るライダーが多かった中、ベゼッキはフロントミディアム、リアソフトで残り45分の9周目に1分45秒993でトップに立った。その後もホルヘ・マルティン(ドゥカティ)、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)など、激しくトップは入れ替わった。最終コーナーから1コーナーへ侵入し、高速で曲がらなければならず、ベストタイムを更新した直後、1コーナーグラベルへ入るライダーが多発した。
　終了間際、24周目で1度は転倒もしているルカ・マリーニ(ドゥカティ)が1分44秒782でトップに立つと、後続の激しいタイムアタックが続いた。しかし、中上が激しく転倒したことによりイエローフラッグが振られ、タイム更新が出来なかったライダーもいた。
　プラクティス結果は、1位1分44秒782でマリーニ、2位1分44秒790マルティン、二人の差は僅か0.008。3位アレイシ・エシパロガロ(アプリリア)1分44秒833。トップ3は1分44秒台。4位マルク・マルケス、5位ベゼッキ、6位ビニャーレス、7位フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)、8位ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、9位ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)、10位ジョアン・ミル(ホンダ)までの10名は明日の予選Q2からスタート出来る。日本人ライダー中上は、1分46秒310で21位。
　現在チャンピオンシップポイント283で1位のバニャーヤは、カタルニアでのハイサイド転倒による怪我の影響も残る。残り10分まではQ2進出圏外に居たものの、結果は7位に入り、Q2から明日の予選を始められる。2位マルティンが247ポイントで36ポイント差まで迫っている状態のため、怪我とも戦わなければならないバニャーヤにとってはQ2から始められることは重要かもしれない。明日からの予選、スプリント、決勝から益々目が離せなくなっている。


MotoGP 第13戦インドGP MotoGP1日目プラクティス結果
1 ルカ・マリーニ(ドゥカティ) 1分44秒782
2 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ) 1分44秒790
3 アレイシ・エシパロガロ(アプリリア) 1分44秒833
4 マルク・マルケス(ホンダ) 1分45秒117
5 マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ) 1分45秒202
6 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア) 1分45秒213
7 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ) 1分45秒280
8 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ) 1分45秒291
9 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ) 1分45秒305
10 ジョアン・ミル(ホンダ) 1分45秒332
11 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ) 1分45秒406
12 ブラッド・ビンダー(KTM) 1分45秒539
13 アレックス・マルケス(ドゥカティ) 1分45秒550
14 フランコ・モルビデリ(ヤマハ) 1分45秒576
15 アウグスト・フェルナンデス(ガスガス) 1分４５秒589
16 ラウル・フェルナンデス(アプリリア) 1分45秒712
17 ミゲール・オリベイラ(アプリリア) 1分45秒863
18 ジャック・ミラー(KTM) 1分45秒961
19 ポル・エスパロガロ(ガスガス) 1分46秒111
20 ステファン・ブラドル(ドゥカティ) 1分46秒276
21 中上貴晶(ホンダ) 1分46秒310
22 ミケーレ・ピロ(ドゥカティ) 1分46秒573