MotoGP第12戦サンマリノGP MotoGPクラスの決勝がイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで、天候が晴れ、気温29度、路面温度44度というコンディションで行なわれた。

　27周で行なわれた決勝レースはポールポジションスタートのホルヘ・マルティン（ドゥカティ）がレースをリード。フランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ）が2位、マルコ・ベゼッキ（ドゥカティ）が3位で、ダニ・ペドロサ（KTM）、ブラッド・ビンダー（KTM）が続いた。2位のバニャーヤはマルティンを逃すまいとオープニングラップからハイペースでマルティンに仕掛けていく。2周目にはビンダーがペドロサを抜き3位に浮上、ファステストラップを出し、トップ3台を追う。

6周目の8コーナーでベゼッキがバニャーヤをオーバーテイクするも、続くコーナーでミスを犯し抜き返され3位に。そこにビンダーも距離を詰め表彰台を狙っていく。しかし9周目の14コーナーでビンダーが痛恨のスリップダウン。すぐにコースに復帰するも大きく順位を下げてしまった。

　4コーナーではジャック・ミラー（KTM）とワイルドカード参戦のミケーレ・ピロ（ドゥカティ）が接触転倒、さらにジョアン・ミル（ホンダ）も単独で転倒するなどリタイアするライダーが増え始める。そんな中、4位につけるペドロサがペースをあげトップ3に接近。残り10周、怪我の影響でマルティンに離されたバニャーヤにベゼッキが追いつき、8コーナーで2位に浮上。前日のスプリント同様、順位を落としたバニャーヤにペドロサが追いつく。一方、トップを独走したマルティンがベゼッキを従えてトップチェッカー。スプリントも制し、サンマリノGPを完全制覇となった。2位にはベゼッキ、3位争いはバニャーヤが逃げ切り表彰台を獲得。ペドロサは表彰台まであと一歩届かなかったが4位フィニッシュ。バニャーヤもペドロサも最終盤にしてペースを上げており、バトルはなかったものの手に汗握る展開となった。

以下、5位マーベリック・ビニャーレス（アプリリア）、6位ミゲール・オリベイラ（アプリリア）、7位マルク・マルケス（ホンダ）、8位ラウル・フェルナンデス（アプリリア）、9位ルカ・マリーニ（ドゥカティ）、10位ヨハン・ザルコ（ドゥカティ）、11位アレックス・マルケス（ドゥカティ）、12位アレイシ・エスパロガロ（アプリリア）、13位ファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）、14位ブラッド・ビンダー（KTM）、15位フランコ・モルビデリ（ヤマハ）までがポイントを獲得。日本人ライダーの中上貴晶（ホンダ）は19位で完走を果たしている。

チャンピオン争いはマルティンがスプリントと決勝を制したことにより、ランキング首位のバニャーヤとの差を36にまで詰めた。次戦からはアジア・パシフィックラウンドに突入。今年のチャンピオン争いはまだまだわからない。

MotoGP第12戦サンマリノGP MotoGPクラス 決勝結果
1 ホルヘ・マルティン（ドゥカティ）
2 マルコ・ベゼッキ（ドゥカティ）
3 フランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ）
4 ダニ・ペドロサ（KTM）
5 マーベリック・ビニャーレス（アプリリア）
6 ミゲール・オリベイラ（アプリリア）
7 マルク・マルケス（ホンダ）
8 ラウル・フェルナンデス（アプリリア）
9 ルカ・マリーニ（ドゥカティ）
10 ヨハン・ザルコ（ドゥカティ）
11 アレックス・マルケス（ドゥカティ）
12 アレイシ・エスパロガロ（アプリリア）
13 ファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）
14 ブラッド・ビンダー（KTM）
15 フランコ・モルビデリ（ヤマハ）
16 アウグスト・フェルナンデス（ガスガス）
17 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ（ドゥカティ）
18 ステファン・ブラドル（ホンダ）
19 中上貴晶（ホンダ）
NCR ポル・エスパロガロ（ガスガス）
NCR ジョアン・ミル（ホンダ）
NCR ミケーレ・ピロ（ドゥカティ）
NCR ジャック・ミラー（KTM）