MotoGP第12戦サンマリノGP Moto3決勝
2023/09/10
MotoGP第12戦サンマリノGP Moto3クラスの決勝がイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで、天候が晴れ、気温29度、路面温度35度というコンディションで行なわれた。
20周で行なわれた決勝レースは2番グリッドスタートの佐々木歩夢(ハスクバーナ)がホールショットを奪うも、5コーナーでジャウメ・マシア(ホンダ)がトップの座を奪い返す。2周目にはディエゴ・モレイラ(KTM)が2位に上がる一方、トップのマシアはいきなり41秒台というハイペースで2位以下を引き離していく。モレイラ、佐々木、デニス・オンジュ(KTM)、ダビド・アロンソ(ガスガス)、ダビド・ムニョス(KTM)の2位争いは混戦となり、マシア有利の展開になると思われた。しかし、4周目にオンジュが2位に浮上すると隊列は縦長に。ペースが良いオンジュが2位集団の先頭に立ったことで混戦模様が解消、そしてオンジュとモレイラがトップのマシアの背後にまで迫る。マシアを射程距離内に捉えたオンジュだったが、8周目の8コーナーでミスを犯し3位に後退。このミスにより、佐々木やムニョスの接近を許してしまう。4位につけていた佐々木だったがペースが上がらずムニョスとアロンソの先行を許し厳しいレース展開に。トップ集団から離されていった佐々木はセカンドグループでのバトルを強いられた。
11周目にオンジュがトップのマシアをオーバーテイクしトップに浮上。ペースが良いオンジュが先頭にたち、優勝争いはオンジュ、マシア、ムニョス、そしてアロンソの4台に絞られた。レースも佳境を迎える中、ムニョスが遅れ出し、トップ争いは3台に絞られファイナルラップに突入。前半セクションでマシアを攻略したアロンソは14コーナーでマシアにインをつかれるも、ブレーキングで膨らんだオンジュとマシアをイン側から冷静にかわしトップに浮上。最終セクターも2台を抑え込んだアロンソがトップチェッカーを受け、ルーキーながら今季3勝目を挙げた。2位にはマシア、3位にオンジュが入り表彰台を獲得。4位ムニョス、5位コリン・ベイヤー(ハスクバーナ)、6位鳥羽海渡(ホンダ)、7位佐々木、8位イバン・オルトラ(KTM)、9位ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)、10位ロマーノ・フェナティ(ホンダ)。古里太陽(ホンダ)は11位、山中琉聖(ガスガス)が14位、鈴木竜生(ホンダ)が15位で日本勢全員が2戦連続でポイント獲得を果たしている。また、ランキングトップのダニエル・オルガド(KTM)が16位でノーポイント。これでチャンピオンシップ争いはリーダーのオルガドが161点、ランキング2位の佐々木が157、ランキング3位のマシアが149、ランキング4位のオンジュが144、さらに3勝目を挙げたアロンソが140までポイントでランキング5位に。長年Moto3クラスで戦っている経験豊富なライダーたちによるバトルにルーキーが加わってきた今年のチャンピオン争い。残り8戦、緊迫した戦いが続く。
MotoGP第12戦サンマリノGP Moto3クラス 決勝結果
1 ダビド・アロンソ(ガスガス)
2 ジャウメ・マシア(ホンダ)
3 デニス・オンジュ(KTM)
4 ダビド・ムニョス(KTM)
5 コリン・ベイヤー(ハスクバーナ)
6 鳥羽海渡(ホンダ)
7 佐々木歩夢(ハスクバーナ)
8 イバン・オルトラ(KTM)
9 ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)
10 ロマーノ・フェナティ(ホンダ)
11 古里太陽(ホンダ)
12 ディエゴ・モレイラ(KTM)
13 ステファノ・ネパ(KTM)
14 山中琉聖(ガスガス)
15 鈴木竜生(ホンダ)
16 ダニエル・オルガド(KTM)
17 チャビエル・アルティガス(CFMOTO)
18 リカルド・ロッシ(ホンダ)
19 ジョエル・ケルソ(CFMOTO)
20 マッテオ・ベルテッレ(ホンダ)
21 フィリッポ・ファリオーリ(KTM)
22 ジョシュア・ワットリー(ホンダ)
23 スコット・オグデン(ホンダ)
24 ロレンツォ・フェロン(KTM)
25 シャリフディン・アズマン(KTM)
26 マリオ・アジ(ホンダ)
27 アナ・カラスコ(KTM)
NCR ダビド・サルバドール(KTM)
こんな記事も読まれています