MotoGP第12戦サンマリノGP MotoGP 2日目スプリント
2023/09/09
MotoGPクラスで今年から始まったスプリントレース、ティソ・スプリントは、イタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで、天気は晴れ、気温29度、路面温度44度のコンディションの中、現地時間15時から13周で争われた。
ポールポジションスタートのホルヘ・マルティン(ドゥカティ)がホールショットを奪いトップで1コーナーに侵入。一方、2番グリッドスタートのマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)は出遅れ、3番グリッドスタートのフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が2番手に浮上する。ベゼッキが3位、4位にダニ・ペドロサ(KTM)が続く。スタートでポジションを落としたベゼッキだが、2周目の10コーナーでラインを外したバニャーヤのミスを見逃すことなくパスし2番手を奪い返す。後方では、9番手に位置していたブラッド・ビンダー(KTM)がマルク・マルケス(ホンダ)、アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、そしてルカ・マリーニ(ドゥカティ)を立て続けにオーバーテイクし6番手に浮上。ペースが上がらない5番手のマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)にも襲いかかる。
4周目、怪我の影響もあるためか、バニャーヤが遅れ出し、トップ争いはマルティンとベゼッキの一騎打ちに。ベゼッキは序盤に連続でファステストラップを叩き出し、マルティンとの差はわずかコンマ4秒差に縮まる。6周目には、追い上げを見せるビンダーがバックストレートエンドでビニャーレスをパスし5番手に浮上。その前方ではペドロサがバニャーヤに接近、残り2周ではビンダーも追いつき、3台による表彰台争いに発展していく。怪我の影響があるなか、ドゥカティマシンの特性を活かし懸命に逃げるバニャーヤはKTM2台を率いてファイナルラップに突入する。優勝争いはマルティンとベゼッキとの差が開き、マルティンがポールトゥウィンを達成。ランキングトップのバニャーヤとの差を5ポイント縮め、両者のポイント差は45となった。左手の怪我を諸共せず果敢に勝負を仕掛けたベゼッキが2位、そして前戦カタルニアでのアクシデントで足を痛めてしまったバニャーヤが3位でフィニッシュ。厳しい状況ながらもチャンピオン争いにおいて最小限のダメージに抑えることができた。
ワイルドカード参戦ながら、ペドロサは4位。表彰台も見えていたが、開発ライダーとして、無理をせずマシンを確実にゴールに運んだ。以下、5位ビンダー、6位ビニャーレス、7位マリーニ、8位アレイシ・エスパロガロ、9位アレックス・マルケス(ドゥカティ)までがポイントを獲得している。10位マルク・マルケス、11位ラウル・フェルナンデス(アプリリア)、12位ミゲール・オリベイラ(アプリリア)、13位ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、14位ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)、15位ジャック・ミラー(KTM)、16位ポル・エスパロガロ(ガスガス)、17位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、18位フランコ・モルビデリ(ヤマハ)、19位アウグスト・フェルナンデス(ガスガス)、20位ミケーレ・ピロ(ドゥカティ)、21位中上貴晶(ホンダ)、22位ステファン・ブラドル(ホンダ)、23位ジョアン・ミル(ホンダ)で、出走した全てのライダーが完走を果たしている。
MotoGP第12戦サンマリノGP MotoGPクラス2日目スプリントレース結果
1 マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
2 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
3 ダニ・ペドロサ(KTM)
4 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
5 ルカ・マリーニ(ドゥカティ)
6 マルク・マルケス(ホンダ)
7 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
8 アレックス・マルケス(ドゥカティ)
9 ブラッド・ビンダー(KTM)
10 ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
11 ポル・エスパロガロ(ガスガス)
12 アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)
13 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
14 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
15 ステファン・ブラドル(ホンダ)
16 ミケーレ・ピロ(ドゥカティ)
17 ジャック・ミラー(KTM)
18 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
19 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
20 中上貴晶(ホンダ)
21 ジョアン・ミル(ホンダ)
22 ミゲール・オリベイラ(アプリリア)
23 アウグスト・フェルナンデス(ガスガス)
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