MotoGP第8戦オランダGPはオランダのアッセンで二日目の予選を行なった。二日目は午前中のMotoGPクラスのフリー走行3回目のセッション序盤に雨が降り、その後、雨は上がったものの、午後のMotoGPクラスの予選2回目の開始時点で雨が落ち始めた。このため、MotoGPクラスの予選2回目のみ中途半端なウエットコンディションとなったものの、それ以前に行なわれたMoto3クラスの予選、MotoGPクラスの予選1回目、それ以後に行なわれたMoto2クラスの予選はドライコンディションで争われた。
MotoGPクラスでは、アレックス・エスパロガロ(フォワード-ヤマハ)が1分38秒789でポールポジションを獲得。レッドクロス旗が掲示された中で始まった予選2回目。コースの場所によって雨の降り方が異なっていたようで、各ライダー、様子を見ながらの走行となる。ドライの内にアタックしたいライダーによってコース上は混雑し、先頭でコースインしたマルク・マルケス(ホンダRC213V)は路面がドライに近い状況の中で早めにアタックしようとしたものの、路面状況の変化に一度下がってさらに前に出るなど、コースコンディションの変化は予測不可能だったようだ。そんな中、やや遅れてコースインしたアレックス・エスパロガロは単独でアタック2周目に1分38秒789を記録。その後、路面コンディションはウエットとなり、各ライダー、ピットに戻ってレインタイヤを装着したマシンで再びコースに出たものの、セッション序盤のタイムを上回る者はおらず、そのまま予選2回目は終了となった。これで、アレックス・エスパロガロはMotoGPクラス初ポールポジションを獲得。2番手に1分40秒194でマルケスが続き、3番手に1分40秒732でダニ・ペドロサ(ホンダRC213V)。
アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティGP14)が1分40秒786で4番手。予選1回目セッション2番手から予選2回目に進んだカル・クロッチロウ(ドゥカティGP14)が1分40秒796で5番手にジャンプアップ。
6番手に1分40秒818でブラッドリー・スミス(ヤマハYZR-M1)。7番手に1分41秒140でアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティGP14)。8番手に1分41秒982でステファン・ブラドル(ホンダRC213V)。9番手に1分42秒259でホルヘ・ロレンソ(ヤマハYZR-M1)。10番手に1分42秒884で予選1回目セッショントップから予選2回目に進んだアルバロ・バウティスタ(ホンダRC213V)の順で続いた。ポル・エスパロガロ(ヤマハYZR-M1)は1分43秒085で11番手、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハYZR-M1)は1分43秒625で12番手。
以下、予選1回目のタイム順でカレル・アブラハム(ホンダRCV1000R)が1分34秒907で13番手、青山 博一(ホンダRCV1000R)が1分34秒930で14番手となった。青山は予選1回目でセッション4番手につけた。15番手に1分35秒056でヨニー・ヘルナンデス(ドゥカティGP14)。16番手に1分35秒059でスコット・レディング(ホンダRCV1000R)。17番手に1分35秒346でダニロ・ペトルッチ(ART)。18番手に1分35秒484でコーリン・エドワーズ(フォワード-ヤマハ)。19番手に1分35秒513でブロック・パークス(PBM)。20番手に1分35秒631でエクトル・バルベラ(アビンティア)。21番手に1分35秒731でマイケル・ラバティ(PBM)。22番手に1分35秒792でニッキー・ヘイデン(ホンダRCV1000R)、23番手に1分35秒980でマイク・デ・ミオ(アビンティア)の順で続いた。
Moto2クラスはエステブ・ラバット(カレックス)が1分37秒311でポールポジションを獲得。Moto2クラスの予選は気温20度、路面温度25度のドライコンディションで行なわれた。ラバットはセッション中盤過ぎにリーターボードのトップに立つが、直後にドミニケ・エジャーター(スーター)がファステストを更新して逆転。エジャーターは2周連続してファステストを記録する。ラバットはセッション終盤、残り3分を切ったところで1分37秒311を記録、イタリアGP以来3戦連続となる今シーズン6回目のポールポジションを獲得した。
2番手に1分37秒462でエジャーターが続き、3番手に1分37秒674でサム・ロウズ(スピードアップ)。ロウズは午前中のフリー走行3回目でトップタイムを記録している。
4番手に1分37秒699でミカ・カーリョ(カレックス)が続き、中上 貴晶(カレックス)が1分37秒876で5番手に。中上はセッション終盤のアタックで自己ベストを更新、最後のラップで自己ベストとなる1分37秒876を記録して2列目スタートを獲得した。
6番手に1分37秒893でシモーネ・コルシ(フォワード・KLX)。7番手に1分37秒921でヨハン・ザルコ(ケータハム・スーター)。8番手に1分37秒960でマーベリック・ビニャーレス(カレックス)。9番手に1分38秒027でリカルド・カルダス(テック3)。10番手に1分38秒043でハビエル・シメオン(スーター)の順で続いた。長島 哲太(TSR)は1分39秒419で30番手から決勝に臨む。
Moto3クラスはジャック・ミラー(KTM)が1分42秒240でポールポジションを獲得。Moto3クラスの予選は気温18度、路面温度22度のドライコンディションで争われた。セッション序盤をリードしたのはロマーノ・フェナティ(KTM)だったが、開始7分過ぎにアレックス・マルケス(ホンダ)がトップに立ち、2周連続でファステストを更新する。開始15分過ぎにコースの一部で雨が落ち始めレッドクロス旗が掲示されたが、本格的なレインコンディションとはならず、マルケスがリードしたままセッション終盤を迎える。
ミラーは終了3分前のアタックで1分42秒240のファステストラップを記録。第4戦スペインGP以来、今シーズン4回目となるポールポジションを獲得した。2番手に1分42秒356でマルケス。3番手に1分42秒430でニコラス・アジョ(ハスクバーナ)が続き、アジョはグランプリ初フロントロウを獲得。
4番手に1分42秒458でアレックス・マスブー(ホンダ)。5番手に1分42秒515でニッコロ・アントネッリ(KTM)。6番手に1分42秒564でアレックス・リンス(ホンダ)。7番手に1分42秒579でイサック・ビニャーレス(KTM)。8番手に1分42秒582でカレル・ハニカ(KTM)。9番手に1分42秒594でフェナティ、10番手に1分42秒730でジョン・マクフィー(ホンダ)。初日トップのアレナ・バスティアニーニ(KTM)は1分42秒822で12番手となった。