MotoGP第9戦ドイツGPは、ドイツのザクセンリンクサーキットで二日目の予選を行なった。天候がやや不安定な二日目。Moto3クラスの予選、MotoGPクラスのフリー走行4回目では雲が多く、時折雨が落ちてくる場面も。しかしMotoGPクラスの予選以降は晴れ間が戻り、ドライコンディションで予選が争われた。
MotoGPクラスでは、マルク・マルケス(ホンダRC213V)が1分20秒937でポールポジションを獲得。マルケスは午前中のフリー走行3回目でトップタイムを記録。フリー走行総合トップで予選2回目に進出した。フリー走行総合12番手以下のライダーにより争われた予選1回目では、ニッキー・ヘイデン(ホンダRCV1000R)がトップタイム、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティGP14)が2番手で予選2回目に進んだ。
予選2回目は開始4分過ぎにステファン・ブラドル(ホンダRC213V)がトップに立つが、6分過ぎにダニ・ペドロサ(ホンダRC213V)が逆転する。その後、2セット目のリアタイヤでアタックが行なわれたが、残り3分でペドロサは1コーナーで転倒。ほぼ同じタイミングでマルケスは1分21秒126を記録してトップに立ち、さらに残り1分を切ったところでポールポジションレコードを更新する1分20秒937を記録。イタリアGP以来となる今シーズン7回目のポールポジションを獲得した。
ペドロサは転倒により、最後のアタックを行なうことができず1分21秒233で2番手となったが、レプソル・ホンダが予選ワンツーを獲得。ブラドルが1分21秒340で3番手に続き、ホームレースをフロントロウからスタートすることになり、ホンダ勢がフロントロウを独占した。
初日トップのアレックス・エスパロガロ(フォワード-ヤマハ)は1分21秒376でオープンクラストップ、ヤマハ勢トップとなる4番手。5番手に1分21秒508でホルヘ・ロレンソ(ヤマハYZR-M1)、6番手に1分21秒651でバレンティーノ・ロッシ(ヤマハYZR-M1)と、ヤマハファクトリー勢が続いた。
7番手に1分21秒679でアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティGP14)。8番手に1分21秒771でポル・エスパロガロ(ヤマハYZR-M1)。ブラッドリー・スミス(ヤマハYZR-M1)は予選2回目で転倒を喫し、1分21秒794で9番手に。10番手に1分21秒906でアルバロ・バウティスタ(ホンダRC213V)が続いた。予選1回目から勝ちあがったドビジオーゾは1分22秒120で11番手、ヘイデンは1分22秒647で12番手。
予選1回目の結果順にスコット・レディング(ホンダRCV1000R)が1分22秒436で13番手。カル・クロッチロウ(ドゥカティGP14)が1分22秒529で14番手。青山 博一(ホンダRCV1000R)はフリー走行総合17番手から予選1回目で1分22秒659を記録し15番手を獲得。
以下、16番手に1分22秒778でカレル・アブラハム(ホンダRCV1000R)。17番手に1分22秒845でマイケル・ラバティ(PBM)。18番手に1分22秒888でコーリン・エドワーズ(フォワード-ヤマハ)。19番手に1分23秒029でエクトル・バルベラ(アビンティア)。20番手に1分23秒423でマイク・デ・ミオ(アビンティア)。21番手に1分23秒428でブロック・パークス(PBM)。22番手に1分23秒484でダニロ・ペトルッチ(ART)の順で続いた。
Moto2クラスはドミニク・アガター(スーター)が1分24秒761でポールポジションを獲得。Moto2クラスの予選は気温19度、路面温度32度のドライコンディションで争われた。初日トップのミカ・カーリョ(カレックス)がセッション序盤からリーダーボードのトップをキープ。カーリョは次々にファステストを更新してリードしていく。しかし、チェッカーまで1分を切ったところで、午前中のフリー走行3回目でトップタイムを記録していたアガターがラストアタックに成功。1分24秒761を記録してトップに立ち、グランプリ初ポールポジションを獲得した。
カーリョは1分24秒885で2番手。3番手に1分25秒032でエステブ・ラバット(カレックス)が続いた。4番手に1分25秒108でジョルディ・トーレス(スーター)。5番手に1分25秒118でフランコ・モルビデリ(カレックス)が続き、モルビデリはグランプリベストグリッドを獲得。フリー走行からコンスタントに上位につけていたシモーネ・コルシ(フォワード・KLX)が1分25秒132で6番手。7番手に1分25秒142でヨハン・ザルコ(ケータハム・スーター)。8番手に1分25秒188でトーマス・ルティ(スーター)。9番手に1分25秒240でアレックス・デ・アンジェリス(スーター)。10番手に1分25秒272でランディ・クルメナヒャー(スーター)の順となった。
中上 貴晶(カレックス)は1分26秒109で28番手、長島 哲太(TSR)は1分26秒689で32番手から決勝に臨む。
Moto3クラスはジャック・ミラー(KTM)が1分26秒997でポールポジションを獲得。Moto3クラスの予選は気温15度、路面温度23度のドライコンディションでスタートしたが、セッション中盤の開始20分過ぎ付近で雨が落ち始めた。このためライダーはピットに戻り待機。終了5分前にコースインするライダーも見られたが、それまでのタイムを更新することはできない路面状況だった。午前中に行なわれたフリー走行でサーキットレコードを上回るタイムを記録してトップに立っていたミラーは、予選開始14分過ぎにファステストラップを記録。前戦オランダに続いて今シーズン5回目のポールポジションを獲得。
2番手に1分27秒106でアレックス・マスブー(ホンダ)、3番手に1分27秒143でアレックス・マルケス(ホンダ)が続いた。
4番手に1分27秒357でカレル・ハニカ(KTM)が続き、グランプリベストグリッドを獲得。5番手に1分27秒357でダニー・ケント(ハスクバーナ)。6番手に1分27秒453でブラッド・ビンダー(マヒンドラ)。7番手に1分27秒585でアレックス・リンス(ホンダ)。8番手に1分27秒603でエリック・グラナド(KTM)。9番手に1分27秒673でファン・ゲバラ(カレックス‐KTM)。10番手に1分27秒752でアレナ・バスティアニーニ(KTM)の順で続いた。
セッション序盤に11コーナーで激しいハイサイド転倒に見舞われたエフレン・バスケス(ホンダ)は雨によりアタックのチャンスを逃し、1分27秒981で17番手。ランキング2位のロマーノ・フェナティ(KTM)は1分28秒463で25番手に終わった。