MotoGP第7戦ドイツGP Moto3 決勝
2023/06/18
MotoGP第7戦ドイツGP、Moto3クラスは、ドイツのザクセンリンク・サーキットで天候が晴れ、気温24度、路面温度36度というコンディションで行なわれた。
23周で行なわれた決勝レースは、4番グリッドスタートのコリン・ベイヤー(ハスクバーナ)がホールショットを奪い、佐々木歩夢(ハスクバーナ)、デニス・オンジュ(KTM)、イバン・オルトラ(KTM)がついていく。しかし、佐々木とオンジュがスタート直後の先頭争いを制し、トップでレースをリードする。後方では予選7番グリッドのダニエル・オルガド(KTM)が3位まで浮上。自身の予選ラップより1秒も速いファステストラップを刻み、3周目には2位まで浮上する。
好スタートを決めたベイヤーは2周目の12コーナーで転倒。一方、チームメイトの佐々木は6周目には2位以下に1秒以上のマージンを築き逃げにかかる。2位争いはオルガド、オンジュ、オルトラの3台で行なわれ、早くも5位のジャウメ・マシア(ホンダ)に3秒近い差をつけた。
3台で構成されていた2位集団だったが、9周目に2位に上がったオンジュがペースをあげ、オルガドとオルトラを引き離し、11周目には1.5秒差あった佐々木との差をコンマ8秒差まで詰めていく。残り10周でトップ争いを繰り広げる2台は2位以下に5秒差をつけ、優勝争いは佐々木とオンジュの一騎打ちとなる。オンジュはふくらはぎを負傷しており、時折左足を叩きながら佐々木を追走。
コンマ1~2秒と非常に接近した状態で周回を重ねる先頭の佐々木とオンジュは、順位を入れ替えることなくファイナルラップに突入。オンジュは前半セクターで仕掛けることなく、最終コーナーである13コーナーで佐々木のインに飛び込みトップチェッカー、63戦目にして念願のMoto3クラスでの初優勝を挙げた。オープニングラップからファイナルラップの最終コーナーまでトップで走っていた佐々木だったが、今季初優勝を惜しくも逃し2位、チャンピオンシップリーダーのオルガドが3位表彰台を獲得している。
その他日本人ライダーは山中琉聖(ガスガス)が8位、古里太陽(ホンダ)が11位に入り、今季初入賞を果たしている。鳥羽海渡(ホンダ)は14位でレースを終え、日本人ライダー全員がポイントを獲得している。
MotoGP第7戦ドイツGP Moto3クラス 決勝結果
1 デニス・オンジュ(KTM)
2 佐々木歩夢(ハスクバーナ)
3 ダニエル・オルガド(KTM)
4 イバン・オルトラ(KTM)
5 ダビド・アロンソ(ガスガス)
6 ジャウメ・マシア(ホンダ)
7 ディエゴ・モレイラ(KTM)
8 山中琉聖(ガスガス)
9 ステファノ・ネパ(KTM)
10 チャビエル・アルティガス(CFMOTO)
11 古里太陽(ホンダ)
12 ダビド・ムニョス(KTM)
13 ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)
14 鳥羽海渡(ホンダ)
15 アンドレア・ミニョ(KTM)
16 エイドリアン・フェルナンデス(ホンダ)
17 リカルド・ロッシ(ホンダ)
18 ロマーノ・フェナティ(ホンダ)
19 マリオ・アジ(ホンダ)
20 スコット・オグデン(ホンダ)
21 フィリッポ・ファリオーリ(KTM)
22 ジョエル・ケルソ(CFMOTO)
23 ジョシュア・ワットリー(ホンダ)
24 ダビド・サルバドール(KTM)
25 タチャコーン・ブアジー(ホンダ)
26 ダニアル・シャーリル(KTM)
27 アナ・カラスコ(KTM)
NCR マッテオ・ベルテッレ(ホンダ)2Laps
NCR コリン・ベイヤー(ハスクバーナ)22Laps
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