MotoGPクラスで今年から始まったスプリントレース、ティソ・スプリントは、ドイツ、ザクセンリンク・サーキットで、天気は曇り、気温21度、路面温度34度のコンディションの中、現地時間17時から15周で争われた。

　スタートでは3番グリッドのジャック・ミラー（KTM）が好スタートを決め2位に浮上。レース序盤からミラー、 フランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ）、ホルヘ・マルティン（ドゥカティ）が激しいトップ争いを展開。トップ集団はミラー、バニャーヤ、マルティン、ルカ・マリーニ（ドゥカティ）、ブラッド・ビンダー（KTM）の5台で形成されるが、激しいポジション争いが行なわれたことにより、マルコ・ベゼッキ（ドゥカティ）とヨハン・ザルコ（ドゥカティ）も先頭集団に追いつき7台でバトルを展開していく。

　しかし4周目の12コーナーでトップに出たマルティンがファステストラップを叩き出し猛プッシュ。10周目には2位のバニャーヤに対し1秒7もの差をつけ逃げにかかる。残り5周となった11周目には先頭集団は等間隔となるも、4位争いが激化。4位のマリーニにビンダーとザルコが接近戦を展開。再三仕掛けるビンダーだが、ブレーキングの深いマリーニを攻略することができない。そして最終ラップに隙をついたザルコがビンダーと接触しながらも5位に浮上。

　トップ争いはマルティンが逃げ切りトップチェッカー。トップに出た後のスパートで築いたギャップを守り抜きティソ・スプリントで2勝目を挙げた。2位にはバニャーヤ、3位にミラーが入っている。後方ではビンダーをラストラップで捕らえたザルコがホームストレートでマリーニに並びかけるも惜しくも届かず。マリーニが4位、ザルコが5位となった。また、最終ラップで接触のあったビンダーとザルコは審議となったが、この件に関してはお咎めなしと判定されている。

　日本人ライダーの中上貴晶（ホンダ）はティソ・スプリントを17位で終えている。

MotoGP第7戦ドイツGP MotoGPクラス 2日目スプリントレース結果
1 ホルヘ・マルティン（ドゥカティ）
2 フランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ）
3 ジャック・ミラー（KTM）
4 ルカ・マリーニ（ドゥカティ）
5 ヨハン・ザルコ（ドゥカティ）
6 ブラッド・ビンダー（KTM）
7 マルコ・ベゼッキ（ドゥカティ）
8 アレックス・マルケス（ドゥカティ）
9 アレイシ・エスパロガロ（アプリリア）
10 エネア・バスティアニーニ（ドゥカティ）
11 マルク・マルケス（ホンダ）
12 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ（ドゥカティ）
13 ファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）
14 アウグスト・フェルナンデス（ガスガス）
15 フランコ・モルビデリ（ヤマハ）
16 ミゲール・オリベイラ（アプリリア）
17 中上貴晶（ホンダ）
18 ラウル・フェルナンデス（アプリリア）
NCR マーベリック・ビニャーレス（アプリリア）
NCR ジョナス・フォルガー（ガスガス）