MotoGP第6戦イタリアGP MotoGP 決勝結果
2023/06/11
MotoGP第6戦イタリアGP、MotoGPクラスは、イタリアのムジェロ・サーキットで天候が晴れ、気温27度、路面温度43度というコンディションで行なわれた。
前日のティソ・スプリントで転倒を喫してしまったアレックス・リンス(ホンダ)は精密検査の結果、脛骨と腓骨の骨折が判明、今大会の欠場を発表した。手術を行なったリンスは容態が落ち着き次第、バルセロナで2度目の手術を予定している。
23周で行なわれた決勝レースはジャック・ミラー(KTM)が好スタートを決めトップで1コーナーに進入するも2コーナーでフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)がトップの座を奪い返す。3位に上がったホルヘ・マルティン(ドゥカティ)がオープニングラップ終了時のホームストレートでミラーをパスし2位に浮上。ペースが上がらないミラーをルカ・マリーニ(ドゥカティ)とマルク・マルケス(ホンダ)がパスし追い上げを試みるも、トップのバニャーヤとマルティンは3位以下に早くも1秒以上のギャップを築いていく。
マリーニと3位争いを繰り広げていたマルク・マルケスだったが、6周目の15コーナーでラインを外しフロントから転倒。予選では速さを見せるものの、今季3戦中3戦で転倒リタイアとなってしまった。これまで予選で速さをみせながら、決勝のペースに一貫性がなかったマルティンだが、トップのバニャーヤに食らいつき、コンマ5秒差で優勝を狙う。後方ではマリーニとのバトルを制したアレックス・マルケス(ドゥカティ)が3位に浮上。しかしマリーニも離される事なくついていき、ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)を加えての激しい3位争いが展開される。3位を守りたかったアレックス・マルケスだったが、残り9周の2コーナーフロントのグリップを失いスリップダウン。自ら表彰台のチャンスを手放してしまった。アレックス・マルケスの戦線離脱により3位争いはマリーニとザルコの一騎打ちとなる。
バニャーヤに食い下がっていたマルティンだったが、残り10周を切った時点から徐々に差が拡がりはじめ、2位獲得のための走りに切り替える。最終的にマルティンに1秒以上の差をつけたバニャーヤがトップチェッカーを受けた。2位にはマルティンが入り、接戦となった3位争いはザルコが制し、表彰台を獲得。Pramac Racingは地元で2台揃っての表彰台獲得となった。ランキング2位のマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)は8位に終わり、バニャーヤはベゼッキとのポイント差を21まで拡げた。イタリア人ライダーによるイタリアGPでの対決はバニャーヤに軍配が上がった。
日本人ライダーの中上貴晶(ホンダ)は13位でフィニッシュしポイントを獲得。ホンダ勢唯一の完走を遂げ、苦戦が続くチームに貴重なデータを持ち帰っている。
MotoGP第6戦イタリアGP MotoGPクラス 決勝結果
1 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
2 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
3 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
4 ルカ・マリーニ(ドゥカティ)
5 ブラッド・ビンダー(KTM)
6 アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)
7 ジャック・ミラー(KTM)
8 マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
9 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
10 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
11 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
12 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
13 中上貴晶(ホンダ)
14 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
15 アウグスト・フェルナンデス(ガスガス)
16 ミケーレ・ピロ(ドゥカティ)
17 ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
18 ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)
19 ジョナス・フォルガー(ガスガス)
NCR アレックス・マルケス(ドゥカティ)
NCR ミゲール・オリベイラ(アプリリア)
NCR マルク・マルケス(ホンダ)
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