MotoGP第6戦イタリアGP Moto2 決勝
2023/06/11
MotoGP第6戦イタリアGP、Moto2クラスは、イタリアのムジェロ・サーキットで天候が晴れ、気温26度、路面温度40度というコンディションで行なわれた。
19周で行なわれた決勝レースは、2番グリッドスタートのペドロ・アコスタ(カレックス)がトップで1コーナーに進入。後方ではフェルミン・アルデゲール(ボスコスクロ)、ジェレミー・アルコバ(カレックス)、ダリン・ビンダー(カレックス)が絡むアクシデントが発生。さらに11コーナーでアロンソ・ロペス(ボスコスクロ)がサム・ロウズ(カレックス)を押し出し、ロウズが転倒。オープニングラップでいきなり4台が戦線離脱となってしまった。ロウズとの接触の責任を問われたロペスにロングラップペナルティが科され、ロペスは3周目に消化。しかし体勢を崩し白線をはみ出してしまったロペスは、再度ロングラップペナルティが科されてしまうこととなった。ロウズ、そしてロペスの戦線離脱により、独走体制となったアコスタが後続とのギャップを拡げていく。そして2位には予選10番グリッドから大幅に順位を挙げたトニー・アルボリーノ(カレックス)が、チャンピオン争いのライバルで有るアコスタを追う展開となる。
アルボリーノに2秒以上のギャップを築き逃げるアコスタに対し、アルボリーノの後ろにはフィリップ・サラッチ(カレックス)が接近。しかしアルボリーノもペースを上げ、トップ3は3秒ほどの等間隔に広がっていく。後方では2度のロングラップペナルティを受けたロペスが驚異の追い上げをみせ、13周目には7位までポジションを回復。同じラップでポールポジションからスタートしたアロン・カネト(カレックス)はサラッチを抜き3位に浮上する。ペースが落ちたサラッチはジェイク・ディクソン(カレックス)、セレスティーノ・ビエッティ(カレックス)、そしてロペスにもパスされ7位まで後退してしまった。
残り2周、3位のカネトにディクソンが接近。ファイナルラップの1コーナーでカネトを抜き、土壇場でディクソンが3位に上がった。そしてトップのアコスタは一度も首位の座を譲ることなくトップチェッカー。Moto2クラスにおける最年少優勝を達成したムジェロでアコスタが今季3勝目を挙げた。2位にはランキングトップのアルボリーノが入り、チャンピオン争いにおいてもダメージを最小限に抑えてみせた。3位にはファイナルラップでカネトをオーバーテイクしたディクソンが入っている。ロングラップを2度消化したロペスは6位でフィニッシュ。優勝も狙えただけにペナルティが悔やまれたが、印象的な走りをみせた。
日本人ライダーの小椋藍(カレックス)は苦しい中15位でフィニッシュしポイントを獲得。次戦のドイツGPでの巻き返しを狙う。羽田大河(カレックス)は21位でレースを終えている。
MotoGP第6戦イタリアGP Moto2クラス決勝結果
1 ペドロ・アコスタ(カレックス)
2 トニー・アルボリーノ(カレックス)
3 ジェイク・ディクソン(カレックス)
4 アロン・カネト(カレックス)
5 セレスティーノ・ビエッティ(カレックス)
6 アロンソ・ロペス(ボスコスクロ)
7 フィリップ・サラッチ(カレックス)
8 マニュエル・ゴンサレス(カレックス)
9 ソムキャット・チャントラ(カレックス)
10 セルジオ・ガルシア(カレックス)
11 マティア・パシーニ(カレックス)
12 ジョー・ロバーツ(カレックス)
13 デニス・フォッジャ(カレックス)
14 ボ・ベンスナイダー(カレックス)
15 小椋藍(カレックス)
16 バリー・バルタス(カレックス)
17 ボルハ・ゴメス(カレックス)
18 イサン・グエバラ(カレックス)
19 ショーン・ディラン・ケーリー(カレックス)
20 ロレンツォ・ダラ・ポルタ(フォワード)
21 羽田大河(カレックス)
22 カスマ・ダニエル(カレックス)
23 アルベルト・アレナス(カレックス)
NCR ゾンタ・ファン・デン・グールベルク(カレックス)
NCR ルーカス・トゥロビッチ(カレックス)
NCR サム・ロウズ(カレックス)
NCR フェルミン・アルデゲール(ボスコスクロ)
NCR ジェレミー・アルコバ(カレックス)
NCR ダリン・ビンダー(カレックス)
NCR マルコス・ラミレス(フォワード)
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