SBK(スーパーバイク世界選手権)第5戦エミリア・ロマーニャ 3日目
2023/06/05
SBK(スーパーバイク世界選手権)第5戦エミリア・ロマーニャラウンドは、イタリアのミサノ・ワールドサーキット-マルコ・シモンチェリでスーパーポールレース、レース2が開催された。
SBKのスーパーポールレースは気温23度、路面温度37度のドライコンディションの下、10周の予定でスタート。好スタートを切ったトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)のリードで始まるが、スタート直後の接戦の中1、2コーナーでドミニク・エガター(ヤマハ)が転倒し、アウト側にいたチームメイトのレミー・ガードナー(ヤマハ)が巻き込まれて転倒を喫し、エガターは再スタートできたものの、ガードナーはその場でリタイアとなった。
ラズガットリオグルは2周目までトップ争いをリードしたが、3周目のバックストレートでアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)がトップに浮上。バウティスタとラズガットリオグルが接戦を繰り広げ、5周目にはラズガットリオグルが再びトップに立つ。
バウティスタも6周目には再びトップを奪い返す接戦が繰り広げられたが、6周目の8コーナーで後続のイケル・レクオナ(ホンダ)とダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が接触して転倒。トップグループが7周目に差し掛かったところで赤旗が掲示され、レースはこの時点で成立となった。
赤旗掲示時点でトップに立っていたバウティスタが優勝、ラズガットリオグルが2位、マイケル・リナルディ(ドゥカティ)が3位に入賞し、レース2のフロントロウを獲得。
4位にアクセル・バッサーニ(ドゥカティ)、5位にジョナサン・レイ(カワサキ)、6位にアレックス・ロウズ(カワサキ)、7位にアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)、8位にチャビ・ビエルへ(ホンダ)、9位にギャレット・ガーロフ(BMW)、10位にフィリップ・エッテル(ドゥカティ)の順で続いた。水野 涼(ホンダ)は19位でゴール。
決勝レース2は気温24度、路面温度46度のドライコンディションの下、21周で争われた。
スーパーポールレースに続いてラズガットリオグルが好スタートでレースをリード。バウティスタ、リナルディの順で続き、1周目を終えた段階で4番手以下にコンマ7秒ほどのリードを取ってトップ集団を形成。
2周目にはバウティスタがラズガットリオグルを交わしてトップに立ち、リナルディも3周目にはラズガットリオグルを交わして2番手に浮上、ドゥカティワークスがワンツー体制を築く。
トップに立ったバウティスタは3周目のコントロールラインで約1秒のリードを取り、5周目にはファステストラップを記録して約2秒へとリードを広げる。リナルディもラズガットリオグルとの差をわずかに広げるが、ラズガットリオグルもその差を縮める。
レース中盤の10周目にはバウティスタは2番手以下に約3秒半のリードを取ると、その後もそのリードを広げて独走。最終ラップに入る時点で約9秒の差をつけると、最終ラップにはペースを落とす余裕を見せ、ドゥカティのホームレースであるエミリア・ロマーニャラウンドを3連勝と完全勝利で終えた。
2番手争いは、15周目の8コーナーでラズガットリオグルがリナルディを交わして2番手に浮上。3番手に後退したリナルディは続く16周目の1コーナー進入でラズガットリオグルのリアタイヤに接触し、転倒リタイアに終わった。
代わって、バッサーニが3番手に上がり、そのまま3位でチェッカーを受け、今シーズン初表彰台を獲得した。
4位にレイ、5位にビエルへが続き、中盤からロカテッリ、ペトルッチ、エッテルが接戦の7番手争いを展開。リナルディの脱落で終盤6番手争いとなったこのバトルをロカテッリが制し6位入賞、僅差の7位にペトルッチが続き、最終ラップにエッテルを交わしたガーロフが8位に入賞。エッテルは9位となった。10位にガードナーが入賞。エガターが11位、ロリス・バズ(BMW)が12位トム・サイクス(BMW)が13位スコット・レディング(BMW)が14位ハフィス・シャリン(ホンダ)が15位に入賞した。
水野 涼(ホンダ)は3周目の4コーナーで転倒リタイア。ロウズは6番手走行中の8周目の4コーナーで転倒リタイア。レクオナはスーパーポールレースの転倒で負ったケガのため、レース2を欠場した。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2は気温23度、路面温度38度のドライコンディションの下、18周で争われ、ステファノ・マンジ(ヤマハ)が優勝した。レ―スはマンジとニッコロ・ブレーガ(ドゥカティ)がポジションを入れ替えながら接戦を展開。最終ラップにマンジが前に出て、初優勝を達成。ブレーガが0秒208差の2位に入賞。マーセル・シュロッター(MVアグスタ)が3位に続いた。
阿部 真生騎(ヤマハ)は24位でゴール。岡谷 雄太(カワサキ)は1周目の4コーナーで転倒を喫し、再スタート後、一度ピットに戻って再度コースに戻り、5周遅れの27位でチェッカーを受けた。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース2では気温25度、路面温度41度のドライコンディションの下、15周で争われ、レース1に続いて、ブルーノ・イエラッチ(カワサキ)が優勝した。2位にディルク・ガイガー(KTM)、3位にペトル・スポボダ(カワサキ)が入賞。
SBK第5戦エミリア・ロマーニャ SBK スーパーポールレース リザルト
1 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
2 トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)
3 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
4 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
5 ジョナサン・レイ(カワサキ)
6 アレックス・ロウズ(カワサキ)
7 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
8 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
9 ギャレット・ガーロフ(BMW)
10 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
11 スコット・レディング(BMW)
12 ロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)
13 ロリス・バズ(BMW)
14 ブラッドリー・レイ(ヤマハ)
15 ハフィス・シャリン(ホンダ)
16 ティト・ラバット(カワサキ)
17 イサック・ビニャーレス(カワサキ)
18 ルカ・ビターリ(カワサキ)
19 水野 涼(ホンダ)
20 トム・サイクス(BMW)
21 ドミニク・エガター(ヤマハ)
R イケル・レクオナ(ホンダ)
R ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
R ガブリエレ・ルイウ(BMW)
R レミー・ガードナー(ヤマハ)
SBK第5戦エミリア・ロマーニャ SBK決勝レース2 リザルト
1 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
2 トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)
3 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
4 ジョナサン・レイ(カワサキ)
5 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
6 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
7 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
8 ギャレット・ガーロフ(BMW)
9 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
10 レミー・ガードナー(ヤマハ)
11 ドミニク・エガター(ヤマハ)
12 ロリス・バズ(BMW)
13 トム・サイクス(BMW)
14 スコット・レディング(BMW)
15 ハフィス・シャリン(ホンダ)
16 イサック・ビニャーレス(カワサキ)
R ブラッドリー・レイ(ヤマハ)
R マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
R ロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)
R ルカ・ビターリ(カワサキ)
R アレックス・ロウズ(カワサキ)
R 水野 涼(ホンダ)
R ティト・ラバット(カワサキ)
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