MotoGP第6戦イタリアGP MotoGPクラスのフリー走行1日目がイタリアのムジェロ・サーキットで行なわれた。

　1回目フリー走行の天候はところどころ雲に覆われるも概ね晴れ、気温23度、路面温度17度のドライコンディションで現地時間午前10時45分から45分間で行われた。セッション序盤から日差しが強くなり路面温度が一気に30度を超えるコンディションに変化していく中、セッション前半は各車転倒もなく周回を重ねていく。しかしセッション残り20分となったタイミングでアレイシ・エスパロガロ（アプリリア）が最終コーナーで転倒。セッションを通じてのイエローフラッグ提示はエスパロガロの転倒のみであった。フリー走行1のトップは1分46秒121を記録したアレックス・マルケス（ドゥカティ）。2位に1分46秒208を記録したファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）、ブラッド・ビンダー（KTM）が1分46秒225を記録し3位に入り、メーカーの異なる3台がトップ3を占めた。

　日本人ライダーの中上貴晶（ホンダ）はセクター3で最速タイムをマーク。最終的に1分46秒506を記録し13位でフリー走行1を終えている。

　フリー走行2回目は、天候が晴れ、気温27度、路面温度44度のドライコンディションで現地時間午後3時から60分間で行なわれた。このセッションで転倒を喫してしまったのはホンダワークスの2台。セッション中盤に差し掛かったタイミングでジョアン・ミル（ホンダ）が1コーナーで転倒、そしてセッション残り10分となったところでマルク・マルケス（ホンダ）も14コーナーで転倒を喫してしまった。タイム更新がなかったフリー走行2だったが、セッション終盤に各車続々と自己ベストを更新していく。すぐにピットに戻り、マシンを乗り換えたマルケスはマーベリック・ビニャーレス（アプリリア）のスリップストリームを利用しトップタイムを更新。しかしフランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ）、マルコ・ベゼッキ（ドゥカティ）らがマルケスを上回りドゥカティのワンツー体制となった。

　最終的にトップタイムを記録したのはバニャーヤ。1分45秒436を叩き出し初日総合トップに立った。2位は1分45秒を記録したベゼッキ、アレックス・リンス（ホンダ）が1分45秒を記録し、ホンダ最上位となる総合3位につけた。

　中上は最終アタック時に14コーナーで転倒を喫し初日総合18位。この転倒により、フリー走行1で記録した1分46秒506を更新することができなかった。

MotoGP第6戦イタリアGP MotoGPクラス1日目フリー走行総合結果
1 フランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ）1分45秒436（FP2）
2 マルコ・ベゼッキ（ドゥカティ）1分45秒499（FP2）
3 アレックス・リンス（ホンダ）1分45秒517（FP2）
4 ブラッド・ビンダー（KTM）1分45秒554（FP2）
5 ホルヘ・マルティン（ドゥカティ）1分45秒570（FP2）
6 エネア・バスティアニーニ（ドゥカティ）1分45秒635（FP2）
7 ヨハン・ザルコ（ドゥカティ）1分45秒662（FP2）
8 マルク・マルケス（ホンダ）1分45秒691（FP2）
9 アレイシ・エスパロガロ（アプリリア）1分45秒784（FP2）
10 ルカ・マリーニ（ドゥカティ）1分45秒835（FP2）
11 マーベリック・ビニャーレス（アプリリア）1分45秒846（FP2）
12 ラウル・フェルナンデス（アプリリア）1分45秒852（FP2）
13 アレックス・マルケス（ドゥカティ）1分45秒928（FP2）
14 ジャック・ミラー（KTM）1分46秒162（FP2）
15 ファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）1分46秒208（FP1）
16 フランコ・モルビデリ（ヤマハ）1分46秒238（FP2）
17 ミケーレ・ピロ（ドゥカティ）1分46秒488（FP1）
18 中上貴晶（ホンダ）1分46秒506（FP1）
19 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ（ドゥカティ）1分46秒547（FP2）
20 ミゲール・オリベイラ（アプリリア）1分46秒565（FP2）
21 アウグスト・フェルナンデス（ガスガス）1分47秒014（FP2）
22 ジョアン・ミル（ホンダ）1分47秒614（FP1）
23 ロレンツォ・サバドーリ（アプリリア）1分47秒833（FP2）
24 ジョナス・フォルガー（ガスガス）1分47秒482（FP1）