MotoGP第17戦タイGP MotoGP決勝
2022/10/02
MotoGP第17戦タイGP、MotoGPクラスは、タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで決勝レースを行ない、ミゲール・オリベイラ(KTM)が優勝した。
MotoGPクラスも雨のためスタートがディレイとなり、当初の予定より約2時間遅れて、気温27度、路面温度29度のウエットコンディションの下、25周で争われた。
ポールスタートのマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)が好スタートを切るが、スタート直後の1コーナーでトラックリミットをオーバーし、1ポジションダウンのペナルティを受ける。
ベゼッキ、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)、ジャック・ミラー(ドゥカティ)、ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)とドゥカティ勢が1周目から上位を独占。ベゼッキは3周目までトップを走るが、4周目の3コーナーでミラーにポジションを譲り2番手に後退する。
ミラーは6周目には2番手以下にコンマ5秒のリードを取るが、追い上げて来たオリベイラが背後に迫る。オリベイラは7周目の最終コーナーでミラーの前に出るが、コントロールライン手前ではミラーがトップを奪回。この時点でトップの2人と3番手のバニャーヤとの間には約1秒8の差があり、ここからミラーとオリベイラが接近戦のトップ争いを展開する。
ミラーは13周目までトップをキープするが、14周目の最終コーナー進入でオリベイラがトップに浮上。ミラーも続く周回の3コーナー手前で並びかけるが、オリベイラがトップをキープ。その後、オリベイラはミラーとの差をわずかに広げていくと、17周目には約1秒差とする。
レース終盤にその差がわずかに縮まったものの、ミラーはオリベイラに勝負をしかけるまでには至らず、オリベイラがトップでチェッカーを受け、インドネシアGP以来となる今シーズン2勝目を記録。インドネシアに続いてウエットレースを制した。
0秒730差の2位にミラーが入賞。トップ争いからは遅れたもののの、序盤から3番手をキープしていたバニャーヤが3位に入賞した。
4番手争いは終盤に追い上げて来たヨハン・ザルコ(ドゥカティ)が、マルク・マルケス(ホンダ)に追いつき、バニャーヤの背後に迫ったものの、4位でゴール。マルク・マルケスは5位に入賞した。
6位にエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)、7位にマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、8位にアレックス・マルケス(ホンダ)、9位にホルヘ・マルティン(ドゥカティ)、10位にブラッド・ビンダー(KTM)が入賞。
アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)は序盤に接触でブラッド・ビンダーを押し出したことでロングラップペナルティを受け、14番手まで後退しながら終盤にトップ10圏内まで追い上げたが、最後にブラッド・ビンダーに交わされ11位でゴール。フランコ・モルビデリ(ヤマハ)が12位、アレックス・リンス(スズキ)が13位、ポル・エスパロガロ(ホンダ)が14位、ラウル・フェルナンデス(KTM)が15位に入賞した。
序盤トップを走ったベゼッキは中盤以降に後退、16位でゴール。ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)はスタート直後の混戦の中で、行き場を失ってポジションを落とし、最後まで挽回できずに17位に終わった。
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)が18位に、カル・クロッチロウ(ヤマハ)が19位に、ダニロ・ペトルッチ(スズキ)が20位でゴール。ダリン・ビンダー(ヤマハ)は21位、長島 哲太(ホンダ)は22位でチェッカーを受けた。
ルカ・マリーニ(ドゥカティ)は6番手走行中の4周目の9コーナーで転倒を喫し、再スタートして23位でゴール。
レミー・ガードナー(KTM)は12周目の1コーナーで転倒リタイアに終わった。
チャンピオンシップ争いではクアルタラロがノーポイントに終わり、ランキングトップはキープしているが、ランキング2位のバニャーヤとのポイント差は2ポイントとなった。
MotoGP第17戦タイGP MotoGPクラス決勝結果
1 ミゲール・オリベイラ(KTM)
2 ジャック・ミラー(ドゥカティ)
3 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
4 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
5 マルク・マルケス(ホンダ)
6 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
7 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
8 アレックス・マルケス(ホンダ)
9 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
10 ブラッド・ビンダー(KTM)
11 アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)
12 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
13 アレックス・リンス(スズキ)
14 ポル・エスパロガロ(ホンダ)
15 ラウル・フェルナンデス(KTM)
16 マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
17 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
18 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
19 カル・クロッチロウ(ヤマハ)
20 ダニロ・ペトルッチ(スズキ)
21 ダリン・ビンダー(ヤマハ)
22 長島 哲太(ホンダ)
23 ルカ・マリーニ(ドゥカティ)
R レミー・ガードナー(KTM)
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