SBK(スーパーバイク世界選手権)第9戦ポルトガル 3日目
2022/10/10
SBK(スーパーバイク世界選手権)第9戦ポルトガルラウンドは、ポルトガルのポルティマオ(アウトドローモ・インターナショナル・アルガルベ)でスーパーポールレース、レース2が開催された。
スーパーポールレースは気温24度、路面温34度のドライコンディションの下、10周で争われた。
スタート直後の1コーナーでポ―ルからスタートしたジョナサン・レイ(カワサキ)をトプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)が交わしてトップに浮上。3番手にアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が続き、レイを交わしたバウティスタは2周目のストレートエンドでラズガットリオグルを交わしてトップに浮上するが、ラズガットリオグルもすぎに抜き返し、中盤まではラズガットリオグル、バウティスタ、レイの3人が接戦のトップ争いを展開する。
残り2周あたりからラズガットリオグルとバウティスタがやや抜け出し、最終ラップまで接戦を展開。ストレートで伸びるバウティスタがラズガットリオグルの前に出ようとするが、ラズガットリオグルがトップを守り抜き、レース1に続いて優勝。バウティスタは0秒123差の2位でチェッカーを受けた。
レイは終盤にトップ争いの2人から遅れ、バウティスタと1秒311差の3位でゴール。中盤に4番手に上がったアレックス・ロウズ(カワサキ)がレイと0秒542差の4位でチェッカーを受けた。
5位にマイケル・リナルディ(ドゥカティ)。6番手争いを制して、アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)が6位に入賞。僅差の7位にアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)が続き、19番グリッドから追い上げたマイケル・ファン・デル・マーク(BMW)が8位に入賞。9位にロリス・バズ(BMW)、10位にチャビ・ビエルへ(ホンダ)が入賞した。野左根 航汰(ヤマハ)は序盤は17番手付近を走っていたが、終盤に遅れ、20位でチェッカーとなった。
レース2は気温25度、路面温度42度のドライコンディションの下、20周で争われた。
ポールからラズガットリオグルが好スタートを切るが、5コーナーでレイがトップに浮上。3番手にバウティスタ、4番手にリナルディ、5番手にロウズの順で続く。
レイは6周目までレースをリードするが、続く1コーナーでラズガットリオグルがトップに浮上。7周目にはトップ集団は4人となる。9周目の1コーナーでレイが再びトップに立ち、バウティスタも2番手に浮上。ラズガットリオグルは3番手に後退。バウティスタはこの周にレイを交わしてトップに立つ。
ラズガットリオグルも続く10周目にレイを交わして2番手に浮上すると、トップのバウティスタを追う。レース中盤を過ぎた13周目あたりから3番手のレイがトップの2人から遅れ始め、トップ争いはバウティスタとラズガットリオグルの一騎打ちに。14周目の13コーナー進入でラズガットリオグルが前に出るが、続く14周目に入るストレートでバウティスタがトップを奪還。
終盤に入った16周目あたりからバウティスタがラズガットリオグルに少しずつリードを取り始め、17周目にはその差を約1秒2に開き、バウティスタがそのままトップでチェッカーを受けた。
ラズガットリオグルは2位でゴール。レイはラズガットリオグルから2秒502遅れの3位でチェッカーを受けた。
リナルディは4位に入賞。0秒573の5位にロウズが続いた。ロカテッリが6位、レディングが7位、ビエルへが8位、ガーロフが9位、バズが10位に入賞。野左根は21位でチェッカーを受けた。
チャンピオンシップ争いでは、バウティスタがランキングトップをキープ。ラズガットリオグルはバウティスタから56ポイント差のランキング2位。レイはラズガットリオグルから26ポイント差のランキング3位となった。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2は気温25度、路面温度40度のドライコンディションの下、17周で争われた。
レースは序盤から終盤まで、10人ほどのライダーが1秒半以内にひしめき合う接戦を展開。フェデリコ・カリカスロ(ドゥカティ)がトップ争いをリードしたが、13周目の1コーナーで、トップ集団の中からロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)がニキ・トゥーリ(MVアグスタ)に接触、トゥーリが転倒し、さらに直後にいたステファノ・マンジ(トライアンフ)が巻き込まれて転倒を喫してしまう。バルダッサーリは接触により、ロングランペナルティを取られ、トップ争いから後退。
終盤はカリカスロ、ドミニク・エガター(ヤマハ)、ラファエル・デ・ローサ(ドゥカティ)、ジャン・オンジュ(カワサキ)の4人によるトップ争いとなった。
最終ラップにトップで入ったのはカリカスロだったが、エガターが逆転。さらに・デ・ローサ、オンジュも最終ラップにカリカスロを交わし、エガターが2位に0秒501差で優勝した。
2番手争いは3人による接戦となり、デ・ローサが2位、オンジュが3位に入賞。カリカスロは僅差の4位と表彰台を逃した。
5位にルーキーのバハティン・ソフォグル(MVアグスタ)が入賞し、ヨーロッパラウンドの9戦を対象としたSSPチャレンジクラスのランキング1位を獲得。6位にジュール・クルゼール(ヤマハ)が続き、バルダッサーリは7位でチェッカーを受けた。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース2は気温24度、路面温度40度のドライコンディションの下、13周で争われた。
レースはスタートからゴールまで大きな集団による接戦が展開。ポジションが何度も入れ替わる中、最終ラップにスパートに成功したミルコ・ジェンナイ(ヤマハ)が優勝した。
2位にレース1でタイトルを確定させていたアルバロ・ディアス(ヤマハ)が続き、最終ラップの最終コーナー手前まで3番手を走っていたデビス・ベルガミーニ(ヤマハ)は最終コーナーで転倒を喫しリタイアに終わり、マッテオ・バヌッチ(ヤマハ)が3位に入賞した。
SSP300は今シーズンを終了。ディアスがチャンピオンを獲得し、ヤマハがマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。初日のケガで以降のセッションを欠場した岡谷 雄太(カワサキ)はランキング7位を獲得した。
SBK第9戦ポルトガル SBK スーパーポールレース リザルト
1 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)
2 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
3 ジョナサン・レイ(カワサキ)
4 アレックス・ロウズ(カワサキ)
5 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
6 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
7 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
8 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
9 ロリス・バズ(BMW)
10 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
11 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
12 イケル・レクオナ(ホンダ)
13 スコット・レディング(BMW)
14 ルーカス・マヒアス(カワサキ)
15 ユージン・ラバティ(BMW)
16 ジェイク・ガニエ(ヤマハ)
17 マービン・フリッツ(BMW)
18 ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ)
19 レオン・ハスラム(カワサキ)
20 野左根 航汰(ヤマハ)
21 レアンドロ・メルカド(ホンダ)
22 クリストフ・ポンソン(ヤマハ)
23 ハフィス・シャリン(ホンダ)
24 オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
R ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)
R ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ)
SBK第9戦ポルトガル SBK決勝レース2 リザルト
1 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
2 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)
3 ジョナサン・レイ(カワサキ)
4 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
5 アレックス・ロウズ(カワサキ)
6 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
7 スコット・レディング(BMW)
8 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
9 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)
10 ロリス・バズ(BMW)
11 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
12 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
13 ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ)
14 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ)
15 ジェイク・ガニエ(ヤマハ)
16 ユージン・ラバティ(BMW)
17 マービン・フリッツ(BMW)
18 クリストフ・ポンソン(ヤマハ)
19 ハフィス・シャリン(ホンダ)
20 レアンドロ・メルカド(ホンダ)
21 野左根 航汰(ヤマハ)
22 イケル・レクオナ(ホンダ)
23 オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
R アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
R レオン・ハスラム(カワサキ)
R ルーカス・マヒアス(カワサキ)
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