SBK(スーパーバイク世界選手権)第9戦ポルトガル 2日目
2022/10/09
SBK(スーパーバイク世界選手権)第9戦ポルトガルラウンドは、ポルトガルのポルティマオ(アウトドローモ・インターナショナル・アルガルベ)で2日目のスーパーポール、レース1が開催された。
SBKのスーパーポールではジョナサン・レイ(カワサキ)が1分39秒610でポールポジションを獲得。2番手に1分39秒772でトプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)、3番手に1分39秒859でアレックス・ロウズ(カワサキ)が続き、フロントロウを獲得。
4番手に1分40秒000でアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)、5番手に1分40秒242でロリス・バズ(BMW)、6番手に1分40秒342でイケル・レクオナ(ホンダ)、7番手に1分40秒497でギャレット・ガーロフ(ヤマハ)、8番手に1分40秒532でスコット・レディング(BMW)、9番手に1分40秒538でアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、10番手に1分40秒624でチャビ・ビエルへ(ホンダ)の順で続き、野左根 航汰(ヤマハ)は1分41秒321で18番手からレース1に臨んだ。
土曜日の決勝一番目のSSP300のレース1が、序盤に赤旗によるレース中断となり、メディカルヘリコプターが出動したため、SSP300のレース1の再スタートは、土曜日の最終レースのSSPクラスのレース1の後に行なわれることになった。
SBKのレース1は予定どおり現地時間の14時スタートとされたが、メディカルヘリコプターが戻るまでレースのスタートができないため、ディレイが続き、SBKのレース1は約1時間15分遅れの現地時間15時15分スタートとなり、21周から14周に減算されて、気温27度、路面温度43度のドライコンディションで行なわれた。
ポールポジションからレイが好スタートを切りレースをリード、ラズガットリオグル、ロウズが続く。
序盤はレイとラズガットリオグルが接戦のトップ争いを展開。バッサーニが3番手、バウティスタが4番手に上がる。レイは5周目までトップを守るが、6周目の1コーナーでラズガットリオグルがレイのインをついてトップに浮上。ラズガットリオグルは3周目にはレコードを更新するファステストラップを記録しており、その後、レイとの差を周回ごとにわずかに広げていく。
2番手となったレイの背後には、バッサーニを交わして3番手に浮上したバウティスタが迫り、10周目のストレートでバウティスタが2番手に上がるが、続く1コーナーでラインを外し、レイが2番手を奪還。しかし、バウティスタもすぐにポジションを奪い返し、12周目にはレイにコンマ8秒のリードを取る。
終盤、バウティスタとレイが競り合ったことで、ラズガットリオグルは2番手以下に約1秒半のリードを築き、ラズガットリオグルがそのままトップでチェッカーを受け、今シーズン8勝目(内4勝がスーパーポールレース)を記録した。
バウティスタは終盤にはラズガットリオグルとの差を縮めたものの、0秒657差の2位でゴール。レイは終盤に2人から遅れ、バウティスタから2秒375差の3位でチェッカーを受けた。
バッサーニは終盤にロウズとの4番手争いを僅差で制して4位に入賞。ロウズが5位に続いた。6位にロカテッリ、7位にマイケル・リナルディ(ドゥカティ)、8位にビエルへ、9位にバズ、10位にガーロフが入賞。野左根は20位でチェッカーを受けた。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)では、スーパーポールでドミニク・エガター(ヤマハ)が1分43秒065でポールポジションを獲得。2番手に1分43秒269でフェデリコ・カリカスロ(ドゥカティ)、3番手に1分43秒479でジュール・クルゼール(ヤマハ)の順で続いた。
SSPのレース1もタイムスケジュールのディレイを受けて、周回数が予定の18周から12周に減算され、気温27度、路面温度41度のドライコンディションで行なわれた。
序盤から終盤まで大きな集団による接戦が展開。序盤をカリカスロがリードするが、中盤から終盤にかけてステファノ・マンジ(トライアンフ)、ロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)、エガターとレースリーダーが次々に変わり、最終ラップには4人のトップ集団の中で、マンジとバルダッサーリの一騎打ちとなり、マンジが0秒011差でSSP初優勝を飾った。2位にバルダッサーリ、3位にカリカスロが入賞。エガターは終盤に集団の競り合いの中でポジションを落とし、最後までトップ争いに加わったものの、4位と表彰台を逃した。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)では、ディルク・ガイガー(カワサキ)が1分55秒008でポールポジションを獲得。2番手に1分55秒017でアルバロ・ディアス(ヤマハ)、3番手に1分55秒148でミルコ・ジェンナイ(ヤマハ)の順で続いた。
レース1は13周の予定でスタートしたが、3周目の14コーナーでビクター・スティーマン(カワサキ)とホセ・ルイス・ペレス・ゴンザレス(カワサキ)が転倒。トップが4周目に入ったところで赤旗が出てレースは中断。負傷したライダーがメディカルヘリコプターで病院に運ばれたため、再スタートレースは、SSPクラスのレース1の後に行なわれることになった。
再スタートレースは気温25度、路面温度38度のドライコンディションの下、8周で争われ、大きな集団での接戦が続いたが、終盤に抜け出したガイガーが優勝。2位にウゴ・デ・キャンセリス(カワサキ)、3位にウンベルト・マイアー(ヤマハ)が入賞した。
ポイントリーダーのアルバロ・ディアス(ヤマハ)はランキング2位のスティーマンが再スタートレースに出走できなかったこともあり、7位に入賞して明日の最終レースを待たずにチャンピオンを確定した。
岡谷 雄太(カワサキ)は金曜日のFP2での転倒で鎖骨などを骨折し、スーパーポール以降のセッションを欠場した。
SBK第9戦ポルトガル SBK2日目予選 リザルト
1 ジョナサン・レイ(カワサキ) 1分39秒610
2 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ) 1分39秒772
3 アレックス・ロウズ(カワサキ) 1分39秒859
4 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ) 1分40秒000
5 ロリス・バズ(BMW) 1分40秒242
6 イケル・レクオナ(ホンダ) 1分40秒342
7 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ) 1分40秒497
8 スコット・レディング(BMW) 1分40秒532
9 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ) 1分40秒538
10 チャビ・ビエルへ(ホンダ) 1分40秒624
11 マイケル・リナルディ(ドゥカティ) 1分40秒677
12 フィリップ・エッテル(ドゥカティ) 1分40秒744
13 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ) 1分40秒771
14 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ) 1分41秒000
15 ルーカス・マヒアス(カワサキ) 1分41秒088
16 ジェイク・ガニエ(ヤマハ) 1分41秒161
17 ユージン・ラバティ(BMW) 1分41秒258
18 野左根 航汰(ヤマハ) 1分41秒321
19 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW) 1分41秒473
20 ハフィス・シャリン(ホンダ) 1分41秒741
21 レオン・ハスラム(カワサキ) 1分41秒765
22 ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ) 1分41秒853
23 マービン・フリッツ(BMW) 1分41秒912
24 レアンドロ・メルカド(ホンダ) 1分41秒982
25 クリストフ・ポンソン(ヤマハ) 1分42秒152
26 オリバー・クーニッヒ(カワサキ) 1分43秒840
SBK第9戦ポルトガル SBK決勝レース1 リザルト
1 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)
2 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
3 ジョナサン・レイ(カワサキ)
4 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
5 アレックス・ロウズ(カワサキ)
6 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
7 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
8 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
9 ロリス・バズ(BMW)
10 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)
11 イケル・レクオナ(ホンダ)
12 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
13 ルーカス・マヒアス(カワサキ)
14 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
15 ユージン・ラバティ(BMW)
16 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ)
17 ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ)
18 スコット・レディング(BMW)
19 ジェイク・ガニエ(ヤマハ)
20 野左根 航汰(ヤマハ)
21 マービン・フリッツ(BMW)
22 クリストフ・ポンソン(ヤマハ)
23 レアンドロ・メルカド(ホンダ)
24 オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
R レオン・ハスラム(カワサキ)
R ハフィス・シャリン(ホンダ)
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