MotoGP第7戦カタルニアGP、MotoGPクラスは、スペインのカタルニアサーキットで決勝レースを行ない、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温28度、路面温度50度のドライコンディションで争われた。ロレンソはスタートでトップに立つと、レースをリード。序盤はマルク・マルケス(ホンダ)がロレンソを追っていたが、3周目の10コーナー進入でグラベルに飛び出し、転倒、リタイアに終わる。これで単独トップに立ったロレンソを、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)を交わして3番手に浮上したバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が追うが、ドビジオーゾは4番手走行中の6周目に4コーナーで転倒リタイアに終わる。
ロレンソとロッシがヤマハワンツー体制で周回を重ねていくが、中盤まではロレンソがロッシとの差を少しずつ広げる展開。ヤマハの2台が1分42秒台のペースで周回し続けていくのに対して、後続は1分43秒台のペースで、2台が抜け出す展開となった。
終盤に入ると、ロッシが少しずつロレンソとの差を縮め、19周目にはその差が1秒9となる。しかし、ロッシがロレンソに勝負をしかけるまでには至らず、最終的にロレンソがコンマ885秒差で逃げ切って優勝、スペインGPから4連勝を達成し、ロレンソ自身、キャリア初の4連勝達成となった。
2位にロッシが入賞し、連続表彰台記録を更新。ランキングトップの座を守ったが、4連勝で猛追してきたロレンソのポイント差はわずか1ポイントまで縮まった。
3位にダニ・ペドロサ(ホンダ)が入賞。4位にアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、5位にブラドリー・スミス(ヤマハ)が続き、スタートで出遅れたマーベリック・ビニャーレス(スズキ)は追い上げて6位に入賞。7位にスコット・レディング(ホンダ)が続き、オープントップとなる8位にステファン・ブラドル(フォワード-ヤマハ)が続いた。9位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が続き、アルバロ・バウティスタ(アプリリア)とジャック・ミラー(ホンダ)が終盤に10位争いの接戦を展開したが、バウティスタが今シーズンベストとなる10位でフィニッシュ。僅差の11位にミラーが続いた。
ユージン・ラバティ(ホンダ)が12位、ロリス・バズ(フォワード-ヤマハ)が13位、マイク・デ・ミオ(ドゥカティ)が14位、アレックス・デ・アンジェリス(ART)が15位に入賞。エクトル・バルベラ(ドゥカティ)はマシントラブルでピットイン、再スタートして16位でチェッカーを受けた。
ポールスタートのアレックス・エスパロガロ(スズキ)はスタートで出遅れ、追い上げて4番手を走行していたが、レース終盤の21周目に5コーナーで転倒を喫しリタイア。
ニッキー・ヘイデン(ホンダ)は14周目に転倒リタイア、マルコ・メランドリ(アプリリア)は6周を終えてピットに戻りリタイア。ポル・エスパロガロ(ヤマハ)は5周目に4コーナーで転倒リタイア、ヨニー・エルナンデス(ドゥカティ)は3周目7位走行中に転倒リタイア、カル・クロッチロウ(ホンダ)はスタート直後の1周目に接触転倒、再スタートしたもののリタイア。カレル・アブラハム(ホンダ)は土曜日のフリー走行4回目の転倒によるダメージで決勝を欠場した。