SBK第8戦ミサノのポールポジションはトム・サイクス(カワサキレーシングチーム)が獲得した。
フリー走行3回目で唯一の1分34秒台をマークし、フリー走行の総合トップに躍り出たのはルーキーのジョルディ・トーレス(アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ)。ジョナサン・レイ(カワサキレーシングチーム)を挟んでレオン・ハスラム(アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ)が3番手。ワイルドカードとして3年ぶりの参戦となったアプリリアRSV4の開発を担うマックス・ビアッジ(アプリリアレーシングチーム)が初日のトップからは後退したものの4番手と、アプリリアが絶好調。5番手のアレックス・ロウズ(ボルトコム・クレセント・スズキ)に次いで6番手がチャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティSBKチーム)で、ドゥカティの最上位。7番手は今大会にドゥカティチームからワイルドカード参戦を果たしたルカ・スカッサが初日に転倒、骨折したために代役として二日目から登場したミケーレ・ピッロ。以下ダビデ・ジュリアーノ(Aruba.it レーシング-ドゥカティSBKチーム)、マッテオ・バイオッコ(アルテアレーシング)、シルバン・ギュントーリ(パタ・ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)までがトップ10。こともあろうかサイクスはスーパーポール1からの出走となってしまった。
サイクスはトラブルに見舞われながらもスーパーポール1を首位で抜け、2番手のアイルトン・バドビーニ(BMWモトラッド・イタリアSBKチーム)と共にスーパーポール2に臨む。
スーパーポール2では、そのサイクスが真っ先に1分34秒台をマーク。すぐにビアッジ、レイ、ハスラムがトップタイムを更新。ハスラムの1分34秒650がトップで1回目のアタックが終了。2回目のアタックでは1周目にトーレスが1分34秒551をマークしてトップ浮上。直後にサイクスが1分34秒214で逆転。ハスラム、ジュリアーノ、ビアッジと次々に自身のタイムを更新してサイクスを追うが、なかなか届くものはいない。結果、サイクスがスーパーポール1から出走してスーパーポール2をも制するという劇的なポールポジション獲得となった。2番手にはハスラム、3番手にジュリアーノと、フロントロウはカワサキ、アプリリア、ドゥカティが1台ずつ。ポイントリーダーのレイは4番手、元王者ビアッジは5番手セカンドロウを獲得。トーレスが6番手に続いた。