MotoGP第7戦カタルニアGP、Moto3クラスは、スペインのカタルニアサーキットで決勝レースを行ない、ダニー・ケント(ホンダ)が優勝した。
Moto3クラスの決勝レースは気温26度、路面温度37度のドライコンディションで争われた、好スタートを切ったのはホルヘ・ナバーロ(ホンダ)。しかし、1コーナーでミゲール・オリベイラ(KTM)がトップに浮上する。1周目を終えて、オリベイラがトップで戻ってくるが、ストレートエンドの1コーナーではエネア・バスティアニーニ(ホンダ)がトップに立つなど、長いストレートを使ったスリップストリームによるポジションの奪い合いが毎周のように展開する。
序盤のトップ争いはケント、バスティアニーニ、オリベイラ、エフレン・バスケス(ホンダ)、ニッコロ・アントネッリ(ホンダ)、ナバーロの6人が抜け出して、ポジションを入れ替えながら周回を重ねていく。少し離れた第2集団ではブラッド・ビンダー(KTM)、尾野 弘樹(ホンダ)、フィリップ・エッテル(KTM)の3人が競り合いながら、トップ集団との差を縮めていた。5周目には第2集団がトップ集団に追いつき、トップ集団は9台に拡大。尾野はトップ集団の中で果敢な走りを見せていたが、7周目の10コーナー立ち上がりでマシンが大きく振られて転倒を喫してしまう。再スタートを試みる尾野だったが、残念ながら再スタートできず、リタイアとなってしまう。
レース中盤にはトップ争いは6台によるバトルとなり、スリップストリームの使い合いでホームストレートエンドの1コーナーでは毎周のように順位が入れ替わり、レース終盤になってもだれも逃げ切りに入ることはできなかった。
ケントは残り2周、集団の最後尾につけていたが、最終ラップに入るホームストレートエンドで2番手に浮上。この時点でトップを走っていたのはアントネッリだったが、ケントは4コーナーでアントネッリのインをついてトップに浮上。続く5コーナーではバスティアニーニが2番手に浮上する。
カタルニアの最後の勝負ポイントであるバックストレートエンド10コーナーのブレーキングで、ケントはトップを守り、バスティアニーニが2番手に続く。3番手は10コーナー進入でバスケスが前に出るが、立ち上がりでアントネッリが3番手を奪取する。
ケントはそのままトップを守ってチェッカーを受け、今シーズン4勝目を記録。バスティアニーニが2位に続き、今季3回目の表彰台を獲得。3位争いは最終
コーナーでバスケスがアントネッリのインをついて逆転、3位表彰台を獲得した。
アントネッリは僅差の4位でゴール。オリベイラが5位に続き、ルーキーのナバーロがグランプリベストとなる6位に入賞した。7位にイサック・ビニャーレス(ハスクバーナ)、8位にロマーノ・フェナティ(KTM)、9位にブラッド・ビンダー(KTM)、10位にフィリップ・エッテル(KTM)の順で続き鈴木 竜生(マヒンドラ)は22位でチェッカーを受けた。