MotoGP第12戦イギリスGP MotoGP決勝
2021/08/30
MotoGP第12戦イギリスGP、MotoGPクラスは、イギリスのシルバーストンサーキットで決勝レースを行ない、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温17度、路面温度24度のドライコンディションの下、20周で争われた。
ポールポジションのポル・エスパルガロ(ホンダ)が好スタートでレースをリード。2番手にアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が続き、序盤はエスパルガロ兄弟がワンツー体制で周回を重ねる。
ポル・エスパルガロは4周目までレースをリードするが、3番グリッドからスタートし、1周目を4番手で終えていたクアルタラロが周回ごとにポジションアップ。5周目にポル・エスパルガロを交わしてトップに立つと、その周回にコンマ5秒ほどのリードを築き、周回ごとに後続との差を広げ、レース中盤には約2秒8のリードを取ると、トップを独走。今シーズン5勝目を記録した。
2番手争いは序盤はエスパルガロ兄弟、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)、アレックス・リンス(スズキ)、ジョアン・ミル(スズキ)らが接戦を繰り広げるが、中盤にはエスパルガロ兄弟とリンスがやや先行。その後、ポル・エスパルガロが2番手争いから後退し、アレイシ・エスパルガロとリンスの接戦となる。終盤に入るとリンスが先行し、そのまま2位でチェッカーを受けた。
3番手争いはアレイシ・エスパルガロにジャック・ミラー(ドゥカティ)が追いつき、最終ラップはテールtoノーズの接戦となり、ミラーは一度は先行するが、すぐにアレイシ・エスパルガロがポジションを挽回。0.149秒の僅差で逃げ切り、最高峰クラスで2度目、グランプリ通算3度目の表彰台を獲得し、アプリリアにMotoGPクラスでの初表彰台をもたらした。アプリリアの最高峰クラスでの表彰台は、500cc時代の2000年7月の第9戦イギリスでジェレミー・マクウィリアムズが3位に入賞して以来となる。
僅差の4位にミラーが続き、ポル・エスパルガロが今シーズンベストリザルトとなる5位に入賞。6位にブラッド・ビンダー(KTM)が続き、上位6位までに異なる6メーカーのマシンが入賞。2002年にスタートしたMotoGPクラスでは初の記録となる。
7位にイケル・レクオナ(KTM)、8位にアレックス・マルケス(ホンダ)、9位にミル、10位にダニロ・ペトルッチ(KTM)の順で続いた。
ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)が11位、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)が12位に入賞。中上 貴晶(ホンダ)は13位に入賞。バニャーヤは中盤以降後退し14位、ルカ・マリーニ(ドゥカティ)は15位に入賞した。
ミゲール・オリベイラ(KTM)は16位、カル・クロッチロウ(ヤマハ)は17位でゴール。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は序盤はトップ10圏内につけたが、後退し、18位でチェッカーとなった。代役参戦でMotoGP初参戦となったジェイク・ディクソン(ヤマハ)は19位で完走した。
ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)とマルク・マルケス(ホンダ)はオープニングラップのポジション争い中に、9コーナーでインに入ったマルク・マルケスが転倒、マルティンも巻き込まれて転倒し、共にリタイアに終わった。
MotoGP第12戦イギリスGP MotoGPクラス決勝結果
1 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
2 アレックス・リンス(スズキ)
3 アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)
4 ジャック・ミラー(ドゥカティ)
5 ポル・エスパルガロ(ホンダ)
6 ブラッド・ビンダー(KTM)
7 イケル・レクオナ(KTM)
8 アレックス・マルケス(ホンダ)
9 ジョアン・ミル(スズキ)
10 ダニロ・ペトルッチ(KTM)
11 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
12 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
13 中上 貴晶(ホンダ)
14 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
15 ルカ・マリーニ(ドゥカティ)
16 ミゲール・オリベイラ(KTM)
17 カル・クロッチロウ(ヤマハ)
18 バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
19 ジェイク・ディクソン(ヤマハ)
R ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
R マルク・マルケス(ホンダ)
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