全日本RR第4戦筑波【ST600レース2】埜口遥希が逃げ切り優勝

2021/06/20

左から、2位の荒川、優勝した埜口、3位の小山

　全日本ロードレース第4戦筑波のST600レース2は、埜口遥希（MuSASHi RT HARC-PRO.）がクラス初優勝を飾った。

　午前中は小雨が降る時間もあったが、昼にはすっかり天気が回復。気温も上昇し、ST600レース2はドライコンディションでスタートが切られた。

　好スタートでレースをリードしたのは長尾健吾（NCXXRACING＆善光会 TEAMけんけん）。しかしオープニングラップ1コーナーで多重クラッシュ、さらに3周目にも多重クラッシュが発生して赤旗中断。仕切り直しとなる。

　転倒を喫した家根谷大晟（FLASH村＆eS_Style）、横山尚太（ガレージL8 Racing Team・YAMAHA）、家根谷大晟（FLASH村＆eS_Style）、千田俊輝（SDG Motor Sports RT HARC-PRO.）らがピットでマシンを修復する。

　2回目も長尾が好スタート。オープニングラップから逃げにかかる。それを追ったのは埜口と阿部恵斗（Webike チームノリックヤマハ）。埜口と阿部は長尾の逃げ切りを阻止。3台でのトップ争いに持ち込む。
　後方では伊達悠太（BATTLE FACTORY）、千田、小山知良（日本郵便 HondaDream TP）、荒川晃大（MOTO BUM HONDA）の4台での4位争いが勃発。

　10周目。埜口が長尾からトップの座を奪取。今度は埜口が上げて逃げようと画策。長尾と阿部は必死に食らいつく。さらに、4位争い集団から抜け出した小山が前を行く3台を追いかけ、4台でのトップ争いに持ち込む。

　14周目。ついに小山が阿部を捕らえて表彰台圏内に上がる。

　レース終盤。トップ争いに荒川が追いつき、トップ集団は、埜口、長尾、小山、阿部、荒川の5台にふくれる。18周目には小山が2番手浮上。19周目には荒川が3番手浮上。さらに小山にねらいを定める。

　2位争いの激化を尻目に埜口はそのままトップの座を守ってST600クラス初優勝。2位争いは荒川に軍配。小山は3位に甘んじたものの11番手グリッドからの表彰台獲得となった。