MotoGP第8戦ドイツGP Moto3決勝
2021/06/21
MotoGP第8戦ドイツGP、Moto3クラスは、ドイツのザクセンリンクで決勝レースを行ない、ペドロ・アコスタ(KTM)が優勝した。
Moto3クラスの決勝レースは気温28度、路面温度33度のドライコンディションの下、27周で争われた。
2番グリッドの鈴木 竜生(ホンダ)と5番グリッドの鳥羽 海渡(KTM)が好ダッシュを見せる。1コーナーでは鳥羽がトップに立つが、2コーナーで鈴木がトップとなる。鳥羽は12コーナーでトップを奪い返し、1周目のコントロールラインをトップで通過。序盤から二人の日本人ライダーがトップ争いをリードする。
序盤は18人のライダーがトップ集団を形成。4周目にトップに立ったデニス・フォッジア(ホンダ)が、序盤のレースリーダーとなる。1周目を9番手で終えたアコスタは、周回ごとにポジションを上げ、6周目には一時トップに出るが、すぐにフォッジアが逆転。鈴木と鳥羽もトップ集団の先頭争いに加わりながら周回を重ねて行く。
トップ集団に変化が起きたのは、レース中盤の13周目の1コーナーで転倒によりトップ集団の後方を走っていたデニス・オンジュ(KTM)とロレンソォ・フロン(ホンダ)が脱落。さらに15周目の1コーナー進入でジャウメ・マシア(KTM)が転倒し、直後に山中 琉聖(KTM)が転倒し、ステファノ・ネパ(KTM)も転倒、ロマーノ・フェナティ(ハスクバーナ)もコースオフしてしまう。フェナティはロングランペナルティを受けてさらに後退してしまい、これでトップ集団は10台に絞られた。
レース中盤以降、鈴木、アコスタ、フォジアがトップを争い、ポジションを入れ替えながら周回を重ねる。終盤に入ると鳥羽が再びトップ争いに加わり、鈴木はトップ争いから後退。終盤をリードしたフォジアも最終ラップの8コーナーでアコスタに交わされ、アコスタがトップで今シーズン4勝目を記録した。
鳥羽は最終ラップの12コーナーでジェレミー・アルコバ(ホンダ)を交わして2番手に浮上、そのままチェッカーを受け昨年の第12戦テルエルGP以来11戦ぶり、グランプリ通算3度目となる表彰台を獲得した。
アルコバが3位でチェッカーを受けたが、トラックリミットオーバーのペナルティを消化できず、1ポジション降格で4位となり、4位でチェッカーを受けたフォッジアが3位表彰台を獲得した。
5位にアンドレア・ミーニョ(ホンダ)が続き、セルジオ・ガルシア(ガスガス)が6位、鈴木が7位でチェッカーを受けたが、ガルシア、鈴木共に最終ラップにトラックリミットオーバーのペナルティを取られ、1ポジション降格となり、8位でチェッカーを受けたニッコロ・アントネッリ(KTM)が6位。ガルシアは7位、鈴木は8位入賞となった。
9位にチャビエル・アルティガス(ホンダ)、10位にイサン・グエバラ(ガスガス)が入賞。
山中は11番手走行中の14周目の1コーナー進入で転倒後、再スタートし、18位でチェッカーを受けた。國井 勇輝(ホンダ)はトップ集団内の16番手走行中の4周目の最終コーナーで、イン側にいたマシアに接触されて転倒、リタイアに終わった。マシアはこの接触よる危険行為のペナルティとしてロングランペナルティを受けた。
MotoGP第8戦ドイツGP Moto3クラス決勝結果
1 ペドロ・アコスタ(KTM)
2 鳥羽 海渡(KTM)
3 デニス・フォッジア(ホンダ)
4 ジェレミー・アルコバ(ホンダ)
5 アンドレア・ミーニョ(ホンダ)
6 ニッコロ・アントネッリ(KTM)
7 セルジオ・ガルシア(ガスガス)
8 鈴木 竜生(ホンダ)
9 チャビエル・アルティガス(ホンダ)
10 イサン・グエバラ(ガスガス)
11 ジョン・マクフィー(ホンダ)
12 エリア・バルトリーニ(KTM)
13 ロマーノ・フェナティ(ハスクバーナ)
14 ダリン・ビンダー(ホンダ)
15 アンディ・イズデイハール(ホンダ)
16 デニス・オンジュ(KTM)
17 ジョエル・ケルソ(KTM)
18 山中 琉聖(KTM)
R ステファノ・ネパ(KTM)
R ジャウメ・マシア(KTM)
R リカルド・ロッシ(KTM)
R ロレンソォ・フロン(ホンダ)
R フィリップ・サラッチ(ホンダ)
R ガブリエル・ロドリゴ(ホンダ)
R アドリアン・フェルナンデス(ハスクバーナ)
R 國井 勇輝(ホンダ)
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