MotoGP第14戦バレンシアGP、Moto2クラスは、スペインのバレンシア、リカルド・トルモサーキットで決勝レースを行ない、ホルヘ・マルティン（カレックス）が優勝した。

　Moto2クラスの決勝レースは気温21度、路面温度25度のドライコンディションで争われた。マルティンは好スタートで1コーナーにトップに飛び込み、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ（スピードアップ）、マルコ・ベゼッチ（カレックス）が続く。

　4周目までマルティンがレースをリードするが、5周目の最終コーナーでベゼッチがトップに浮上。6周目にはジャンアントニオがマルティンを交わして2番手に浮上する。3番手にマルティン、4番手にエクトル・ガルソ（カレックス）が続き、レース中盤には4人がトップ集団を形成する。その後、終盤に差し掛かるころにはガルソ、マルティンがやや遅れ、トップ争いはベゼッチとジャンアントニオの一騎打ちとなる。

　残り5周となった20周目の11コーナーでジャンアントニオがトップに立つが、14コーナーでふくらみ、ベゼッチがトップを奪い返す。二人が競り合う間にマルティンとガルソが差を縮めてくる。

　残り2周となった24周目の11コーナーでジャンアントニオが再びトップを奪取。ジャンアントニオがやや抜け出してトップで最終ラップに入る。ところが、最終ラップの6コーナーでジャンアントニオは転倒し、リタイアに終わる。

　これでトップ争いはベゼッチ、マルティン、ガルソの3人の接近戦となり、12コーナーでマルティンがベゼッチをパス。ベゼッチは12コーナーの切り返しと立ち上がりで振られ、その間にガルソも2番手に浮上。ガルソは最後までトップをねらうがわずかに届かず。マルティンが今シーズン2勝目を記録。僅差の2位にガルソが続き、グランプリ初表彰台を獲得。ベゼッチは3位でゴールとなった。

　4位にマーセル・シュローター（カレックス）、5位にルカ・マリーニ（カレックス）が入賞。チャンピオンシップリーダーのエネア・バスティアニーニ（カレックス）は6位に入賞。7位にレミー・ガードナー（カレックス）、8位にボ・ベンスナイダー（NTS）、9位にニッコロ・ブレーガ（カレックス）、10位にロレンツォ・バルダッサーリ（カレックス）の順で続いた。

　長島 哲太（カレックス）は23番グリッドから追い上げて12位に入賞。サム・ロウズ（カレックス）はFP3で転倒で負った右手を強打しており、14位入賞となった。

　チャンピオンシップ争いではランキングトップのバスティアニーニとランキング2位のロウズのポイント差が14ポイントに拡大。チームランキングではマリーニとベゼッチが所属するSKYレーシングチームVR46が最終戦を待たずにタイトルを確定させた。


Moto2第14戦バレンシアGP Moto2クラス決勝結果
１ ホルヘ・マルティン（カレックス）
２ エクトル・ガルソ（カレックス）
３ マルコ・ベゼッチ（カレックス）
４ マーセル・シュローター（カレックス）
５ ルカ・マリーニ（カレックス）
６ エネア・バスティアニーニ（カレックス）
７ レミー・ガードナー（カレックス）
８ ボ・ベンスナイダー（NTS）
９ ニッコロ・ブレーガ（カレックス）
10 ロレンツォ・バルダッサーリ（カレックス）
11 ジョー・ロバーツ（カレックス）
12 長島 哲太（カレックス）
13 チャビ・ビエルヘ（カレックス）
14 サム・ロウズ（カレックス）
15 アウグスト・フェルナンデス（カレックス）
16 トーマス・ルティ（カレックス）
17 シモーネ・コルシ（MVアグスタ）
18 ソムキャット・チャントラ（カレックス）
19 ハフィス・シャリン（スピードアップ）
20 カスマ・ダニエル・ビン・カスマユディン（カレックス）
21 ピオトル・ビェシェキルスキ（NTS）
Ｒ ファビオ・ディ・ジャンアントニオ（スピードアップ）
Ｒ エドガー・ポンス（カレックス）
Ｒ アロン・カネト（スピードアップ）
Ｒ ホルヘ・ナバーロ（スピードアップ）
Ｒ ロレンツォ・ダラ・ポルタ（カレックス）
Ｒ ステファノ・マンジ（MVアグスタ）
Ｒ アンディ・イズデイハール（カレックス）
Ｒ マルコス・ラミレス（カレックス）