MotoGP第14戦バレンシアGP Moto3決勝
2020/11/16
MotoGP第14戦バレンシアGP、Moto3クラスは、スペインのバレンシア、リカルド・トルモサーキットで決勝レースを行ない、トニー・アルボリーノ(ホンダ)が優勝した。
Moto3クラスの決勝レースは気温21度、路面温度21度のドライコンディションで争われた。2番グリッドから鳥羽 海渡(KTM)が好スタートを切り、トップで1コーナーに飛び込むが、2コーナー手前でポールスタートのダリン・ビンダー(KTM)がトップを奪う。8コーナーではラウル・フェルナンデス(KTM)がトップに浮上し、鳥羽が2番手に続くが、2周目の5コーナー立ち上がりで鳥羽がハイサイド転倒、直後にいた鈴木 竜生(ホンダ)が巻き込まれ、鳥羽と鈴木はリタイアに終わってしまう。
これでトップのフェルナンデスは、後続にリードを築き、先週と同じトップ独走パターンに持ち込む。2番手以下にはアルボリーノ、セルジオ・ガルシア(ホンダ)、アルベルト・アレナス(KTM)、デニス・オンジュ(KTM)、ビンダーが続き、フェルナンデスはレース中盤の10周目には2番手以下との差を約2秒と広げる。
しかし、その後、トップと2番手集団の差は少しずつ縮まり、15周目にファステストラップを更新したアルボリーノがガルシアと共にフェルナンデスに迫り、17周目には3人のトップ争いとなる。残り2周となったホームストレートエンドでアルボリーノがフェルナンデスを交わしてトップに浮上。フェルナンデスとガルシアが接戦の2番手を争う間にアルボリーノが単独トップとなると、ガルシアも最終ラップの12コーナーでフェルナンデスを交わして2番手に浮上。アルボリーノが今シーズン初優勝を達成し、2位にガルシアが続き、レースの大半をリードしたフェルナンデスは最終的に3位でゴールとなり、連勝を逃した。
4番手争いはアレナス、ビンダー、オンジュの3人が最終ラップまで接戦を展開。ビンダーが最終ラップにアレナスを交わそうとしたものの、アレナスがポジションを守って4位でゴール。5位にビンダー、6位にオンジュが入賞した。
レース中盤から第3集団として、アンドレア・ミーニョ(KTM)、小椋 藍(ホンダ)、ジャウマ・マシア(ホンダ)の3人が接戦を繰り広げ、小椋は何度か前に出て、最終ラップの最終コーナーをトップで立ち上がったものの、マシアにスリップにつかれ、イン側から立ち上がったミーニョがわずかに先行し7位でゴール。小椋はゴールライン直前にスリップから抜け出したマシアに並ばれかけたものの、僅差で抑えて8位でゴール。0.028秒差の9位にマシアが続いた。10位にジェレミー・アルコバ(ホンダ)が入賞。アルコバは最終戦を待たずにルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。
山中 琉聖(ホンダ)は15位入賞。國井 勇輝(ホンダ)は18位、佐々木 歩夢(KTM)は19位でゴールした。
チャンピオンシップ争いではランキングトップのアレナスとランキング2位の小椋のポイント差が8ポイントに広がり、優勝したアルボリーノが小椋と3ポイント差のランキング3位に浮上。タイトル争いは次週最終戦ポルトガルでの決着となる。
MotoGP第14戦バレンシアGP Moto3クラス決勝結果
1 トニー・アルボリーノ(ホンダ)
2 セルジオ・ガルシア(ホンダ)
3 ラウル・フェルナンデス(KTM)
4 アルベルト・アレナス(KTM)
5 ダリン・ビンダー(KTM)
6 デニス・オンジュ(KTM)
7 アンドレア・ミーニョ(KTM)
8 小椋 藍(ホンダ)
9 ジャウマ・マシア(ホンダ)
10 ジェレミー・アルコバ(ホンダ)
11 ジョン・マクフィー(ホンダ)
12 ロマーノ・フェナティ(ハスクバーナ)
13 ニッコロ・アントネッリ(ホンダ)
14 ステファノ・ネパ(KTM)
15 山中 琉聖(ホンダ)
16 デニス・フォッジア(ホンダ)
17 バリー・バルトゥス(KTM)
18 國井 勇輝(ホンダ)
19 佐々木 歩夢(KTM)
20 ダビデ・ピッツオーリ(KTM)
21 カルロス・タタイ(KTM)
22 ジェイソン・デュパスキエ(KTM)
23 リカルド・ロッシ(KTM)
24 セレスティーノ・ビエッティ(KTM)
R カイルール・イダム・パウィ(ホンダ)
R ガブリエル・ロドリゴ(ホンダ)
R アロンソ・ロペス(ハスクバーナ)
R 鳥羽 海渡(KTM)
R 鈴木 竜生(ホンダ)
R マクシミリアン・コフラー(KTM)
こんな記事も読まれています