MotoGP第12戦テルエルGP MotoGP決勝
2020/10/26
MotoGP第12戦テルエルGP、MotoGPクラスは、スペインのモーターランド・アラゴンで決勝レースを行ない、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温20度、路面温度27度のドライコンディションで争われた。ポールポジションからスタートした中上 貴晶(ホンダ)が好スタートでトップに立つが、1周目の5コーナーで転倒、リタイアに終わる。中上は朝のウォームアップセッションでもトップタイムを記録しており、初優勝、初表彰台の期待が高かったが、トップを走りながらわずか5コーナー目で戦列を去ってしまった。
代わってトップに立ったモルビデリは1周目からトップをキープ、一度もトップの座を譲らず23周のレースを走り切り、サンマリノGP以来となる今シーズン2勝目を記録した。
アレックス・リンス(スズキ)が序盤から終盤に差し掛かるまで僅差の2番手で、モルビデリを追ったものの、勝負を仕掛けるまでには至らず。終盤にはモルビデリがリンスとの差を広げ、リンスそのまま2位でゴール。2戦連続、今シーズン3回目となる表彰台を獲得した。
3位にジョアン・ミル(スズキ)が入賞。12番グリッドからスタートしたミルは1周目を5番手で終えると、6周目に4番手、11周目に3番手まで浮上。先行する二人を追ったものの、その差は縮まらず、リンスから約3秒遅れの3位に入賞。スズキの二人が、前戦に続いてダブル表彰台を獲得した。
4位にポル・エスパルガロ(KTM)が入賞。ポル・エスパルガロは1周目8番手から、中盤以降に前を行くライダーをパス。残り3周で4番手に浮上し、そのままチェッカーを受けた。5位にヨハン・ザルコ(ドゥカティ)が入賞。ザルコは序盤は3番手をキープしていたが、ミルに交わされ4番手に後退。終盤にポル・エスパルガロにも交わされて5位となった。
6位にミゲール・オリベイラ(KTM)が続き、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)は序盤は4番手で周回を重ねていたが、その後、後続のライダーに交わされ、7位でゴール。ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)も序盤は6番手につけていたが、後退し、最後はビニャーレスと7番手を争ったが、8位でゴールとなった。 9位にイケル・レクオナ(KTM)、10位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が入賞。
以下、カル・クロッチロウ(ホンダ)が11位、ステファン・ブラドル(ホンダ)が12位、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が13位、ティト・ラバット(ドゥカティ)が14位、ブラッドリー・スミス(アプリリア)15位に入賞。15名が完走となった。
アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は終盤の21周目に9番手を争っていたところでマシントラブルが発生しリタイア。アレックス・マルケス(ホンダ)は4番手走行中の14周目の2コーナーで転倒リタイア。フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)は5周を回ってピットに戻りリタイア。
ジャック・ミラー(ドゥカティ)とブラッド・ビンダー(KTM)は、スタート直後の2コーナーでビンダーがミラーに接触し両者転倒リタイアに終わった。この接触は審議対象となり、ビンダーには次戦ヨーロッパGPの決勝でロングランペナルティが課せられた。
チャンピオンシップ争いではミルがランキングトップをキープ。14ポイント差のランキング2位にクアルタラロ、クアルタラロから5ポイント差のランキング3位にビニャーレス、優勝したモルビデリはビニャーレスから6ポイント差のランキング4位に浮上した。
MotoGP第12戦テルエルGP MotoGPクラス決勝結果
1 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
2 アレックス・リンス(スズキ)
3 ジョアン・ミル(スズキ)
4 ポル・エスパルガロ(KTM)
5 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
6 ミゲール・オリベイラ(KTM)
7 マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)
8 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
9 イケル・レクオナ(KTM)
10 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
11 カル・クロッチロウ(ホンダ)
12 ステファン・ブラドル(ホンダ)
13 アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)
14 ティト・ラバット(ドゥカティ)
15 ブラッドリー・スミス(アプリリア)
R アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)
R アレックス・マルケス(ホンダ)
R フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
R 中上 貴晶(ホンダ)
R ジャック・ミラー(ドゥカティ)
R ブラッド・ビンダー(KTM)
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