MotoGP第12戦テルエルGP MotoGP 2日目予選
2020/10/25
MotoGP第12戦テルエルGP、MotoGPクラスは、スペインのモーターランド・アラゴンで2日目の予選を行ない、中上 貴晶(ホンダ)が1分46秒882でポールポジションを獲得した。
MotoGPクラスの3回のフリー走行でトップに立ったのはフランコ・モルビデリ(ヤマハ)。モルビデリはFP3でトップタイムを記録。フリー走行総合11番手以下のライダーによって争われるQ1でポル・エスパルガロ(KTM)がトップタイムを記録、2番手にヨハン・ザルコ(ドゥカティ)が続き、Q2に進出。この二人を加えた12名のライダーによって、Q2は気温21度、路面温度31度のドライコンディションで争われた。
中上はFP3で2番手タイムを記録、フリー走行総合2番手でQ2に進み、予選前のFP4でも2番手につけていた。Q2では開始4分すぎに1分48秒139を記録してトップに浮上。その後、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が1分47秒908、アレックス・リンス(スズキ)が1分47秒593、カル・クロッチロウ(ホンダ)が1分47秒544を記録してトップに立つが、中上は1分47秒072とファステストを更新して1回目のアタックを終える。
そして、2回目のアタックに臨んだ中上は、ラストアタックでは、セクター1こそ自己ベストを更新できなかったが、セクター2、セクター3とファステストを更新。1分46秒882を記録し、MotoGPクラスでは初となるポールポジションを獲得した。日本人ライダーのMotoGPクラスでのポールポジション獲得は2004年の玉田誠(ホンダ)以来となる。500ccクラスも含めたグランプリ最高峰クラスでの日本人ライダーのポールポジション獲得は通算8人目となる。
「ポールポジションを獲得できて素晴らしい気持ちだ。今週末は競争力があり、フロントロウに並べればと思っていたが、最終的にはいいラップタイムが記録できた。マシンの調子はとてもいいのでハッピー。チームに感謝したい。日曜日もこのパフォーマンスを続けたい。初ポールを獲得することができ、木曜日には契約更新を発表できたので、ストレスなく自由にレースが楽しめている。2004年に玉田さんがポールを獲得したのが日本人ライダーとして最後だったと聞き、16年ぶりに日本人ライダーとしてポールを獲得できたことを誇りに思う。次のステップは勝利を収めることだ」と中上。
2番手に1分46秒945でモルビデリ、3番手に1分47秒155でリンスが続きフロントロウを獲得。
FP4でトップタイムを記録していたビニャーレスは1分47秒241で4番手だった。Q1で2番手タイムを記録してQ2に進んだザルコは1分47秒297で5番手に。ただし、ザルコはラストアタック中に16コーナーで転倒を喫した。
6番手に1分47秒326でクアルタラロ、7番手に1分47秒377でカル・クロッチロウ(ホンダ)、8番手に1分47秒509でミゲール・オリベイラ(KTM)、9番手に1分47秒519でQ1トップのポル・エスパルガロ、10番手に1分47秒603でアレックス・マルケス(ホンダ)の順で続いた。
イケル・レクオナ(KTM)は1分47秒621で11番手、ジョアン・ミル(スズキ)は1分47秒642で12番手。ここまでがQ2のタイムでグリッドを決定。
以下、Q1のタイム順に、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が1分47秒372で13番手、ジャック・ミラー(ドゥカティ)が1分47秒394で14番手、ブラッド・ビンダー(KTM)が1分47秒478で15番手。
16番手に1分47秒585でステファン・ブラドル(ホンダ)、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)は1分47秒747で17番手。フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)は1分47秒759で18番手、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)は1分47秒855で19番手と下位に沈んでしまった。以下、20番手に1分48秒114でティト・ラバット(ドゥカティ)、21番手に1分48秒402でブラッドリー・スミス(アプリリア)の順。
MotoGP第12戦テルエルGP MotoGPクラス2日目予選総合結果
1 中上 貴晶(ホンダ) 1分46秒882(Q2)
2 フランコ・モルビデリ(ヤマハ) 1分46秒945(Q2)
3 アレックス・リンス(スズキ) 1分47秒155(Q2)
4 マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ) 1分47秒241(Q2)
5 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ) 1分47秒297(Q2)
6 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ) 1分47秒326(Q2)
7 カル・クロッチロウ(ホンダ) 1分47秒377(Q2)
8 ミゲール・オリベイラ(KTM) 1分47秒509(Q2)
9 ポル・エスパルガロ(KTM) 1分47秒519(Q2)
10 アレックス・マルケス(ホンダ) 1分47秒603(Q2)
11 イケル・レクオナ(KTM) 1分47秒621(Q2)
12 ジョアン・ミル(スズキ) 1分47秒642(Q2)
13 アレイシ・エスパルガロ(アプリリア) 1分47秒372(Q1)
14 ジャック・ミラー(ドゥカティ) 1分47秒394(Q1)
15 ブラッド・ビンダー(KTM) 1分47秒478(Q1)
16 ステファン・ブラドル(ホンダ) 1分47秒585(Q1)
17 アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ) 1分47秒747(Q1)
18 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ) 1分47秒759(Q1)
19 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ) 1分47秒855(Q1)
20 ティト・ラバット(ドゥカティ) 1分48秒114(Q1)
21 ブラッドリー・スミス(アプリリア) 1分48秒402(Q1)
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