全日本RR第4戦もてぎ【ST1000予選】高橋裕紀が別次元の速さを見せる
2020/10/17
全日本ロードレース選手権第4戦もてぎのST1000クラス予選は高橋裕紀(日本郵便HondaDream TP)が制した。
朝から雨に見舞われた予選日。午後にスケジュールされたST1000クラス予選は、水しぶきを上げながらのタイムアタックとなった。
セッション開始から別次元のラップタイムで周回を始めたのは開幕2連勝中の高橋。2周目に2分4秒6、3周目には2分3秒4とペースアップする。セッション中盤に名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO)が2分4秒8で2番手に浮上。それでも高橋には1秒半ほどの差をつけられている。さらに渥美心(TONE RT SYNCEDGE4413 BMW)が2分4秒1で名越をかわして2番手浮上。
高橋は自分自身との戦い。渥美と名越が2番手争いといった様相。
残り6分を切ったところで高橋は2分2秒3と圧倒的なタイムに突入。それに引っ張られるかのように名越が2分4秒1にタイムを入れてわずかに渥美を上回る。
そして高橋が圧倒的な強さを見せて3戦連続ポールポジションを獲得。2番手争いは名越に軍配。星野知也(TONE RT SYNCEDGE4413 BMW)の代役として急遽の参戦となった渥美は最終アタックでコースアウトを喫しながらも3番手フロントロウを獲得した。
ポールポジション会見
ST1000●高橋 裕紀(日本郵便HondaDream TP)
「今大会も前回のオートポリス同様、チームが事前にスポーツ走行に連れてきてくれました。そこでドライとウエット両方のコンディションで走れたから、うまく対応することができました。でも本当はもっといいタイムを出していきたかったです。最後、セッティングを出すのにもう一度ピットに入るか迷ったんですが、ほかの人が上に来てしまったら困るので、そのまま走り切りました。結果的にポールポジションが取れてよかったです」
「ドライのセッティングは煮詰まっていますが、ウエットはテストではフィーリングよかったけれど、今日はいまいちだったので、このあと今日のデータを見直して、明日はどんなコンディションになっても対応できるようにしたいです。全く余裕はありませんよ。昨日も転倒しているし、今日もぎりぎりでした」
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