MotoGP第2戦アメリカズGP、MotoGPクラスはアメリカのテキサス州にあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で決勝レースを行ない、マルク・マルケス(ホンダ)が今シーズン初優勝を達成した。
MotoGPクラスの決勝レースは現地時間午後2時スタート予定だったが、グリッドに着いたところで、3コーナーのコース上に水が出たことが分かり、その処理のためにスタートディレイとなった。37分遅れでスタートを切った決勝で飛び出したのは、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)。マルケス、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が続く。
1周目の11コーナー進入で、スコット・レディング(ホンダ)が転倒し、アウト側にいたポル・エスパロガロ(ヤマハ)が巻き込まれて転倒する。エスパルガロはその場でリタイア、レディングは再スタートしたもののリタイアに終わってしまう。
レースはドビジオーゾが4周目までリードするが、5周目の11コーナー進入でマルケスが前に出る。続くバックストレートでドビジオーゾが再びトップに立つが、バックストレートエンドのブレーキングで再びマルケスがトップを奪い、少しずつリードを広げていく。
8周目の11コーナーでロッシがドビジオーゾを交わして2番手に浮上。ロッシ、ドビジオーゾ、ブラドリー・スミス(ヤマハ)、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)の4人が接戦を展開する。2位争いのこのバトルの間にマルケスはリードを広げていく。レース中盤にはその差は2秒以上に広がり、終盤には約4秒のリードを取ると、マルケスがアメリカズGP3連勝を達成した。
2位争いは15周目までロッシがリードしていたが、16周目のコース前半でドビジオーゾがロッシを交わして2番手に浮上。終盤にはイアンノーネが2番手争いから後退し、追い上げてきたホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)と4番手争いを展開する。ドビジオーゾとロッシの接戦は最終ラップまで続いたが、ドビジオーゾが抑えきって2位表彰台を獲得。ロッシも3位でゴールし、ランキングトップをキープした。
4位争いは19周目にロレンソがイアンノーネを交わしてそのままゴール。イアンノーネは5位でチェッカーを受けた。スミスが単独6位でゴール。7位にカル・クロッチロウ(ホンダ)が続き、8位にアレックス・エスパロガロ(スズキ)、9位にマーベリック・ビニャーレス(スズキ)とスズキ勢が健闘。ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が10位に入賞した。
代役参戦の青山 博一(ホンダ)は11位に入賞。僅差の12位にオープントップとなるエクトル・バルベラ(ドゥカティ)が続いた。ニッキー・ヘイデン(ホンダ)はグランプリ200戦目となるホームレースで13位入賞。ジャック・ミラー(ホンダ)が14位とMotoGP初ポイントを獲得。アルバロ・バウティスタ(アプリリア)は15位に入賞し、アプリリアファクトリーにとって復帰後初ポイントとなった。
16位にユージン・ラバティ(ホンダ)、17位にロリス・バズ(フォワード-ヤマハ)、18位にアレックス・デ・アンジェリス(ART)が続き、カレル・アブラハム(ホンダ)とマルコ・メランドリ(アプリリア)はピットに戻ってリタイア。ヨニー・エルナンデス(ドゥカティ)とマイク・デ・ミオ(ドゥカティ)は7周目に転倒リタイア、ステファン・ブラドル(フォワード-ヤマハ)は6周目に転倒リタイアに終わった。