MotoGP第2戦アメリカズGP、Moto2クラスはアメリカのテキサス州にあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で決勝レースを行ない、サム・ロウズ(スピードアップ)が優勝した。
Moto2クラスの決勝レースは気温23度、路面温度26度のドライコンディションで争われた。スタートでトップに立ったのはティト・ラバット(カレックス)だったが、1周目をヨハン・ザルコ(カレックス)がトップで戻ってくる。2番手にロウズが続き、この二人が後続を引き離してトップ争いを展開するが、4周目に雨が落ち始める。ザルコは4周目には1秒4のリードを取っていたが、5周目にロウズがその差を縮め、6周目のバックストレートエンドでロウズが前に出る。しかし、すぐにザルコも抜き返してトップをキープ。
レース中盤になるとザルコ、サロム、ハビエル・シメオン(カレックス)、アレックス・リンス(カレックス)がトップ集団を形成するが、13周目にはリンスがやや遅れ、14周目のバックストレートエンドでロウズがトップに浮上する。
ロウズは自己ベストを更新して逃げに入り、ザルコとの差を広げていく。そして、16周目の1コーナー進入ではシメオンがザルコのインをついて2番手に浮上。立ち上がりではシメオンとザルコがサイドバイサイドの接戦を展開する。このバトルは続くS字進入まで続き、両者が接触。シメオンは転倒し、戦列を去る。このバトルの間にロウズが単独トップとなり、ロウズはファステストラップを更新して逃げに入る。ロウズは最終的に約2秒のリードを保ち、そのままトップでチェッカーを受け、グランプリ初優勝を達成した。
ザルコが2位に入り、リンスがMoto2クラス初表彰台となる3位に入賞。リンスはこの入賞でポイントリーダーとなった。ザルコとシメオンの接触は審議対象となっているが、表彰式はチェッカー順のまま行なわれた。
ラバットは4位でゴール。5位にフランコ・モルビデリ(カレックス)、6位にハーフィス・シャハリン(カレックス)が続き、4人のライダーによる7位争いをアンソニー・ウエスト(スピードアップ)が制し、8位にミカ・カーリョ(カレックス)9位にフリアン・シモン(スピードアップ)、10位に中上 貴晶(カレックス)が僅差で続いた。