MotoGP第18戦マレーシアGP MotoGP決勝
2019/11/03
MotoGP第18戦マレーシアGP、MotoGPクラスは、マレーシアのセパンインターナショナルサーキットで決勝レースを行ない、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温32度、路面温度44度のドライコンディションの下、20周で争われた。
4番グリッドからスタートしたジャック・ミラー(ドゥカティ)が好スタートを見せ、1コーナーでトップに浮上するが、2番グリッドからスタートしたビニャーレスが1周目にミラーを交わしてトップに立つ。
後方では11番グリッドからスタートしたマルク・マルケス(ホンダ)が1周目に2番手まで挽回し、ミラーと激しいポジション争いを展開する。マルケスとミラーが競り合う間に、トップのビニャーレスはリードを広げ、3周目には約1秒3のリードを取り、単独トップで周回を重ねる。
マルケスはミラーとのバトルでペースが上がらず、2番手をキープしたものの、ビニャーレスを逃してしまう。7周目には単独2番手となったマルケスだったが、この時点でビニャーレスとの差は1秒半ほどあり、中盤以降はその差が少しずつ広がっていく。
ビニャーレスは1周目からトップをキープしたまま、終盤にはマルケスに対して約3秒とリードを広げ、一度もトップの座を譲ることなく20周のレースを走り切り、今シーズン2勝目を記録。最終ラップまでトップ争いを展開しながら転倒リタイアに終わった前戦オーストラリアGPの雪辱を晴らし、ランキング3位に浮上した。
マルケスは2位でゴール。今シーズン17戦で表彰台を獲得。さらに今シーズンの獲得ポイント数を395ポイントとし、歴代最多ポイント獲得となった。
3番手争いはアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)とバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が接戦を展開。ロッシは3周目にレース中のファステストラップを記録し、何度かドビジオーゾの前に出たものの、トップスピードに勝るドビジオーゾが3番手争いを有利に進め、位表彰台を獲得。ロッシは0.354秒差で4位入賞となった。
終盤には二人の3番手争いにアレックス・リンス(スズキ)が追いついたが、前に出るまでには至らず、リンスは追い上げ途中の7周目の最終コーナーでラインを外したミラーのインをついた際に、本来のラインに戻って来たミラーと交錯して右のエアロダクトを破損。終盤にはロッシの真後ろまで迫ったが、0.385秒差の5位となり、優勝したビニャーレスに交わされて、ランキング4位に後退した。ビニャーレスとは7ポイント差。
フロントロウスタートのフランコ・モルビデリ(ヤマハ)は序盤はトップ集団にいたものの後退。終盤はポールからスタートしたファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)とチームメイト同士でバトルを展開。モルビデリが6位に入賞。クアルタラーロは終盤にラインを外すなどしてモルビデリから遅れ、単独7位でゴール。
序盤上位を争ったミラーは中盤以降後退、8位入賞となった。9位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が入賞。10位にジョアン・ミル(スズキ)が続いたが、ミルは追い上げていた終盤の17周目の14コーナーで、8番手を争っていたヨハン・ザルコ(ホンダ)のインをついた際に、ザルコに接触して転倒させてしまい、ロングラップペナルティを受けたため、10位でゴールとなった。
ポル・エスパルガロ(KTM)が11位、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が12位、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が13位、ホルヘ・ロレンソ(ホンダ)が14位、ミカ・カーリョ(KTM)が15位に入賞。
ホームレースのハフィス・シャリン(KTM)は16位でゴール。17位にカレル・アブラハム(ドゥカティ)が続いた。
ザルコは序盤からトップ10圏内で周回を重ねたが、終盤にミルに接触されて転倒しリタイア。カル・クロッチロウ(ホンダ)は15周目の最終コーナーで転倒リタイア。アンドレア・イアンノーネ(アプリリア)は12周目の9コーナーで転倒リタイアに終わった。
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