全日本RR第7戦オートポリス JSB1000レース2 中須賀克行が2レース制覇で完全優勝
2019/10/06
左から2位の野左根航汰、優勝した中須賀克行、3位の高橋巧
全日本第7戦オートポリスのJSB1000レース2は中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝した。
好スタートを切ってレースをリードしたのは水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)。中須賀、野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)が2位争いを展開しながら水野を追う。
一進一退で周回を重ねた3台。残り5周でトップに浮上した中須賀がスパートをかけ、追いすがる野左根に隙を与えずにそのままダブルウイン。水野はレース終盤に高橋巧(Team HRC)に表彰台争いを挑まれ、敗れて4位。高橋が3位表彰台を獲得したことで、中須賀に11ポイントのアドバンテージを持つタイトルリーダーとして最終戦に臨むことになった。
優勝・中須賀 克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
「こうやって自分の想定どおりのレース展開になり、久々にしっかりとコントロールできた2レースでうれしく思います。(高橋)巧選手のパッケージがレベルアップしている中、自分たちもバランスを崩しながらもその対策をやってきました。ニューパーツの投入もいい形で、これが鈴鹿で機能するか分からないけど、今日はいいレースができました。昨日は(野左根)航汰、今日は水野(涼)が前にいて、自分は2番手、3番手にいていいバトルができたと思います。最後は航汰と一騎打ちになり、昨日よりも引き離したいと思って、最後まで猛プッシュしました。巧選手は鈴鹿が得意だし、速いから、しっかりと準備をしていいレースをしたいです。チャンピオンは欲しいけど、まずは勝利を目指します」
2位・野左根 航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)
「昨日は自分がトップを引っ張り、今日は水野選手が引っ張るだろうなと予想していました。前に出てもすぐに抜き返されて、トップに行きたいんだなという感じでした。自分は3番手でタイヤをセーブしたつもりだったが、水野選手は前半セクターが速く、思ったよりも温存できていませんでした。今日は前に出たときにペースを上げられなかったのが敗因です。最終戦は、自分はチャンピオン争いというよりも、勝ちにこだわって戦いたいです」
3位・高橋 巧(Team HRC)
「昨日言っていた、水野選手のような若さを見せることができませんでした。やはりリスクを考え、今日は最低限の3位でした。レース中にいろいろと試しはしましたが、トップに出るまでは厳しかったです。最低限の目標はクリアできましたが、レース内容には納得できるものではないし、レースをしたという感触もありません。この悔しさを最終戦にぶつけたいです。チャンピオン争いができるというチャンスは滅多にないし、シーズン前半戦はいい流れで来ていたので、今年取れなければもう取れないと思っています。だからこそ、今日は堅実にいくしかありませんでした。中須賀選手とはまだ11ポイント差があるので、最終戦ではそれを何とか死守してチャンピオンを取りたいです」
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