全日本第7戦オートポリスのJ-GP2クラスは名越哲平（MuSASHi RT HARC-PRO.）が優勝した。

　好天に恵まれた決勝レース。オープニングラップから尾野弘樹（ミクニ　テリー＆カリー）と榎戸育寛（SDG Mistresa RT　HARC-PRO.）が激しいトップ争いを展開。2周目には名越が榎戸、尾野を相次いで攻略。一気にトップに浮上。ペースアップして逃げる名越に榎戸が食らいつき、遅れた尾野は作本輝介（Team 髙武 RSC）と表彰台争いを開始。徐々に作本が尾野を引き離して単独3番手走行を始めると、尾野は転倒して戦線離脱。さらに7周目には7番手を走行していた岩﨑哲朗（OGURA CLUTCH with RIDE IN）が転倒。コース上にマシンが残り、赤旗が提示された。

　残り6周で再開。榎戸、作本、名越の3台がそこここで順位を入れ替えるドッグファイトを展開。これを名越が制して今季3勝目を飾った。


優勝・名越哲平（MuSASHi RT HARC-PRO.）
「素直にうれしいです。思い描いていたレースにはなりませんでしたが、今までこの3台での優勝争いはなかったし、それを制することができて自信にもなりました。バトルにも強いんだぞって見せられたかなと思います。最終戦の鈴鹿はマシン特性のこともあり、厳しいレースになるかもしれませんが、チャンピオンシップにはこだわらず、優勝を目指してまとめていきたいです」

2位・榎戸育寛（SDG Mistresa RT　HARC-PRO.）
「赤旗中断になって超スプリントレースになりました。抜きつ抜かれつのバトルとなり、悔しいレースになりましたが、2位を獲得できてよかったです。鈴鹿はタイトル争いを考えても勝つしかないので、最後まで全力で挑みたいです」

3位・作本輝介（Team 高武 RSC）
「ラストラップまでトップに立っていましたが、2台に抜かれ、それを抜き返すことができなかったので悔しいです。今年は2戦目のSUGO以降、勝利がないので、いい形で終われるように優勝を目指します」