MotoGP第10戦チェコGP MotoGP 2日目予選
2019/08/04
MotoGP第10戦チェコGP、MotoGPクラスは、チェコのブルノサーキットで2日目の予選を行ない、マルク・マルケス(ホンダ)が2分02秒753でポールポジションを獲得した。
MotoGPクラスの3回のフリー走行でトップに立ったのはファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)。FP3がウエットとなったため、フリー走行総合結果は初日の総合結果順となった。
総合11番手以下のライダーによって争われるQ1はウエットで争われ、ヨハン・ザルコ(KTM)がトップタイムを記録、2番手にポル・エスパルガロ(KTM)が続き、KTMファクトリーの二人がQ2に進出。Q2は気温20度、路面温度23度のウエットコンディションでスタートしたが、雨は上がっており、路面のライン上が次第に乾き始める難しいコンディションとなった。
全車レインタイヤでセッションはスタートしたが、マルケスは開始7分すぎにスリックタイヤを履いたマシンに乗り換えると、ウエットパッチの多数残る路面の乾いたライン上を巧みなマシンコントロールを見せ、残り1分でファステストラップを更新してトップに浮上。さらにラストアタックで最終コーナー立ち上がりでマシンを大きく振られながらも、2番手以下に2.524秒差をつける2分02秒753のファステストラップを記録し、今シーズン6回目のポールポジションを獲得した。
「スリックタイヤでアタックし、大きなリスクを負ったことは分かっている。最終セクターは危なかったが、ポールを獲得できてとてもうれしい」とマルケス。
2番手に2分05秒277でジャック・ミラー(ドゥカティ)が続いた。ミラーも終盤にスリックタイヤでアタック。最後のアタックラップの最終コーナーで転倒を喫したが、2番手フロントロウを獲得した。
「フィーリングはよかったが、残り2ラップでタイヤのスピニングが大きくなった。2番手という結果はいいが、マルクが上にいる。彼から学ばなければならないね」とジャック。
ザルコが2分05秒351で3番手を獲得。ザルコはセッション序盤にレインタイヤでベストタイムを記録。そのままレインで走行を続け、スリックに履き替えることはなかった。ザルコはKTM移籍後、初フロントロウ獲得。KTMにとっても、2018年の最終戦バレンシア以来となるフロントロウ獲得となった。
「厳しい状況の中でフロントロウを獲得できいい気分だ。まだまだ苦労しているが、ウエットコンディションではリセットボタンが押されたようなものだった。周回ごとに自信を得て、マシンとタイヤの感触をつかむことができた。Q2では1周目からいいラップができた。この結果はボクとチームにとってハッピー。ボクはまだファイティングスピリットを持っている」
4番手に2分05秒590でアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)。ドビジオーゾは1回目、2回目共にレインタイヤでアタックを行ない、セッション終盤にベストタイムを記録。5番手に2分05秒710でポル・エスパルガロ(KTM)が続き、今シーズンベストタイとなる5番グリッドを得た。
2回目のアタックでスリックを選んだアレックス・リンス(スズキ)はタイム更新ならず、1回目のアタックでレインで記録した2分06秒172で6番手となった。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は1回目、2回目共にレインでアタック。ラストアタックで記録した2分06秒233で7番手。8番手に2分06秒457でダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、9番手に2分06秒626でマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、10番手に2分06秒648でファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)の順で続いた。ペトルッチ、ビニャーレス、クアルタラーロ共に2回目のアタックにスリックで臨んだがタイム更新ならず、ベストタイムはレインタイヤで記録した。カル・クロッチロウ(ホンダ)が2分07秒123で11番手、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)が2分09秒404で12番手に続き、上位12名がQ2のタイム順にグリッドを決定。
以下、Q1のタイム順に、中上 貴晶(ホンダ)が13番手。中上はフリー走行総合12番手でQ1に進み、Q1ではセッション3番手となる2分05秒265を記録したが、惜しくもQ2進出ならなず。フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が2分05秒286で14番手、ワイルドカード参戦のシルバン・ギュントーリ(スズキ)が2分05秒551で15番手を獲得。
16番手に2分05秒763でミゲール・オリベイラ(KTM)、ホルヘ・ロレンソ(ホンダ)の代役として参戦するステファン・ブラドル(ホンダ)は2分05秒974で17番手。以下、18番手に2分06秒284でアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、19番手に2分06秒554でジョアン・ミル(スズキ)、20番手に2分06秒898でカレル・アブラハム(ドゥカティ)、21番手に2分07秒155でハフィス・シャリン(KTM)、22番手に2分07秒315でティト・ラバット(ドゥカティ)、23番手に2分07秒923でアンドレア・イアンノーネ(アプリリア)の順で続いた。
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