MotoGP第1戦カタールGP_MotoGP決勝
2019/03/11
MotoGP第1戦カタールGP、MotoGPクラスは、カタールのロサイル・インターナショナルサーキットで決勝レースを行ない、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは現地時間20時にスタート、気温18度、路面温度19度のドライコンディションで争われた。
ドビジオーゾは好スタートでトップに立ち、ジャック・ミラー(ドゥカティ)が2番手に続き、ドゥカティのワンツーでレースが始まる。ところがミラーは2周目にシートにトラブルを抱え後退。マルク・マルケス(ホンダ)が2番手、カル・クロッチロウ(ホンダ)が3番手で続く。
序盤から大きな集団が形成され、その集団がなかなか崩れないまま、ドビジオーゾのリードでレースは周回を重ねて行くが、序盤に3番手に浮上したアレックス・リンス(スズキ)が4周目にドビジオーゾを交わしてトップに浮上。レース中盤まで何度かポジションを入れ替えるバトルを展開する。
レース中盤になってもトップ集団は10人前後のライダーによって形成されるが、中盤の12周目にドビジオーゾはファステストラップを記録。2番手につけたマルケスも自己ベストを更新してドビジオーゾについていき、トップ集団はドビジオーゾ、マルケス、リンス、カル・クロッチロウ(ホンダ)、ジョアン・ミル(スズキ)、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の8人に絞り込まれる。
終盤に入ると、この中からミルとビニャーレスが遅れ、ロッシがトップ集団から少し離れた5番手に浮上。トップ争いはドビジオーゾ、マルケス、リンス、クロッチロウの4人にとなるが、20周目の1コーナーでリンスがラインを外し、クロッチロウが3番手に浮上する。
終盤はドビジオーゾとマルケスが一騎打ちのバトルを展開。何度かドビジオーゾの前に出たマルケスだったが、ドビジオーゾすぐにポジションを奪還。
そして、最終ラップの最終コーナーでマルケスがドビジオーゾのインをつくが、ラインを外し、最終コーナーをトップで立ち上がったのはドビジオーゾ。マルケスも最後のストレートでドビジオーゾのスリップにつき、抜け出そうとするが、0.023差でドビジオーゾが逃げ切り、昨年に続いて開幕戦を制した。マルケスは昨年と同じく最終コーナー進入で勝負に出たが、同じような展開となり、わずかに及ばず2位でゴール。
クロッチロウが3位争いを制して表彰台を獲得。昨年のオーストラリアGPで足首を骨折、終盤戦を欠場し、シーズンオフもリハビリを行なっていたクロッチロウだが、復帰レースで見事に3位に入賞した。
リンスがクロッチロウと0137秒差の4位に入賞。ロッシは14番グリッドスタートから追い上げて、リンスに0143秒差の5位に入賞した。
6位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が続き、ポールスタートのビニャーレスは7位でゴール。ルーキーのミルは健闘し、MotoGPデビュー戦を8位で終えた。
9位に中上 貴晶(ホンダ)が入賞。中上は好スタートで1周目を7番手で終え、トップ集団にくらいついたが、その後、11番手に後退。終盤にモルビデリとの9番手争いに競り勝ち、単独9位に浮上し、トップ10フィニッシュを達成。10位にアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が続いた。
モルビデリが11位、ポル・エスパルガロ(KTM)が12位に続き、ホンダデビューのホルヘ・ロレンソ(ホンダ)は序盤は入賞圏外を走行していたものの、最終的に13位に入賞。アンドレア・イアンノーネ(アプリリア)が14位、ヨハン・ザルコ(KTM)が15位に入賞した。
5番グリッドを獲得していたファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)は、ウォームアップラップに出る際にエンジンストールを起こし、決勝はピットスタートとなり、そこから追い上げて16位でゴール。17位にミゲール・オリベイラ(KTM)、18位にカレル・アブラハム(ドゥカティ)、19位にティト・ラバット(ドゥカティ)、20位にハフィス・シャリン(KTM)の順で続いた。
フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)はピットに戻ってリタイア。ミラーもシートのトラブルにより最終的にピットに戻ってリタイア。ワイルドカード参戦のブラッドリー・スミス(アプリリア)は終盤に1コーナーで転倒を喫してリタイアに終わった。
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