元GPライダーの中野真矢が『若手ライダー育成』を目的に発足したチーム、56RACINGが今年の体制を発表した。
チームとして4年目を迎える56RACING。今年は櫻井芽依と継続契約。新たにライディングスポーツカップでも活躍していた埜口遙希が加入。2台体制でCBR250Rドリームカップに参戦する。新加入した埜口は、昨年中学生になったばかりの13歳。勢いのいい走りが注目を浴び、中野監督の目にもとまったという。
さらに鈴鹿2時間耐久レースには、2チーム体制、ライダー4人でのエントリーを予定。クラブPARIS RSCのスカラシップライダーである片山千彩都が、櫻井とコンビを結成。今春には高校3年生になる櫻井と、今春の高校入学が決まった片山による、現役女子高生チームだ。
もう1チームは埜口とコンビを組むライダーを公募。募集はライディングスポーツ誌面(2月24日発売号で詳細発表)で行なわれ、さらにはオーディションや練習の模様、レースまで誌面に掲載される。
櫻井は「今年は、2年間56RACING学んできたことを生かしてグランドチャンピオンを目指します。目標とするライダーは中野監督です」ときっぱり。昨年、中学生になったばかりの埜口は「早いタイムを出すことはできるけれど、よく転びます。気持ちが先に行っちゃうんだと思います」と自己評価。片山は「将来はマシン開発にもかかわりたいので、工業専門高校を選びました。勉強を怠るのは自分でも許せないので、両立できるように頑張ります」と語った。
中野監督は「レースに参戦するからには、もちろん優勝を目指すのだけれど、このチームも目的はあくまでも『育成』なので、勝ち負けよりも、成長をしてもらいたい」と語っていた。