MotoGP第3戦アメリカズGP MotoGP決勝
2018/04/23
MotoGP第3戦アメリカズGP、MotoGPクラスは、アメリカのテキサス州にあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で決勝レースを行ない、マルク・マルケス(ホンダ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温22度、路面温度36度のドライコンディションで争われた。Q2でトップタイムを記録しながら、他のライダーの走路を妨害したとして、3グリッド降格のペナルティを受け、4番グリッドからスタートしたマルケスだったが、2番グリッドから好スタートを決めたアンドレア・イアンノーネ(スズキ)に続いて、1コーナーで2番手で入ると、1周目のバックストレートエンドでイアンノーネを交わしてトップに浮上する。
マルケスはファステストラップを記録しながら2番手以下とのリードを広げ、4周目には約1秒、5周目には約2秒のリードを取って独走態勢を築く。レース中盤には約5秒とリードを拡大。独走で今シーズン初優勝を達成。得意とするCOTAでは負け知らずの6年連続優勝を達成し、アメリカで行なわれたMotoGPクラスのレースで通算10勝目(COTAで6勝、インディアナポリスで3勝、ラグナセカで1勝)を記録した。
2番手争いは、6周目までイアンノーネがリードしていたが、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が7周目の1コーナーでイアンノーネを交わして2番手に浮上。ビニャーレスはそこからマルケスを追ったが、差を縮めることはできなかった。レース中盤にはビニャーレスは単独2番手となり、そのまま2位でゴール。今シーズン初の表彰台を獲得。
イアンノーネも単独3番手で周回を重ね、今シーズン初、スズキに移籍後、初表彰台となる3位入賞を果たした。スズキは前戦アルゼンチンのアレックス・リンス(スズキ)の3位入賞に続き、2戦連続で表彰台を獲得した。
4位にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が入賞。ロッシは序盤はビニャーレス、イアンノーネと3番手を争ったが、二人の前に出るまでは至らず。レース中盤には単独4番手となり、そのままポジションを守ってゴールした。
5位にアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が入賞。終盤まで5番手を守っていたヨハン・ザルコ(ヤマハ)をドビジオーゾが17周目のバックストレートで交わし、最終ラップまで続いた接戦を制した。僅差の6位にザルコが続き、7位にダニ・ペドロサ(ホンダ)が入賞。ケガを抱えたまま今レースに臨んだペドロサは、ザルコ、ドビジオーゾと共に中盤まで5番手争いを展開したが、終盤に遅れ、7位でゴールとなった。
8位にティト・ラバット(ドゥカティ)が入賞。8番手争いは終盤まで、4人のライダーが接戦を展開。ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が15周目までリードしていたが、ラバットが15周目に前に出ることに成功。さらに16周目の1コーナーではジャック・ミラー(ドゥカティ)がやや強引にロレンソのインをつき、ロレンソがマシンを起こして大回りとなる間にアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)もロレンソを交わすことに成功。8位をラバットが守り切り、僅差の9位にミラー、10位にアレイシ・エスパルガロが入賞した。ロレンソはその後、遅れ11位でゴール。
ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が12位、ポル・エスパルガロ(KTM)が13位に入賞し、中上 貴晶(ホンダ)が2戦連続でポイントを獲得、ルーキートップとなる14位に入賞した。アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が15位に入賞。
以下、16位にブラドリー・スミス(KTM)、17位にスコット・レディング(アプリリア)、18位にトーマス・ルティ(ホンダ)が続き、カル・クロッチロウ(ホンダ)は5番手を争っていた序盤の8周目の最終コーナーで転倒、再スタートして追い上げたが、追い上げ途中にコースをショートカット、レース結果に2.7秒のペナルティを受け、19位となった。20位にハビエル・シメオン(ドゥカティ)、21位にフランコ・モルビデリ(ホンダ)が続いた。
アレックス・リンス(スズキ)は11周目にバックストレートエンドの12コーナーで転倒しリタイア、朝のウオームアップでハイサイド転倒し、メディカルに運ばれたハフィス・シャリン(ヤマハ)は、問題なく決勝に出走したが、12番手を走行中9周目の1コーナーで転倒、リタイアに終わった。カレル・アブラハム(ドゥカティ)は2日目のハイサイド転倒で受けたダメージの影響から、8周を回ったところでピットに戻り、リタイアとなった。
チャンピオンシップランキングでは、ドビジオーゾがトップに返り咲き、マルケスが1ポイント差のランキング2位に浮上、ビニャーレスがマルケスから4ポイント差のランキング3位に続き、ノーポイントに終わったクロッチロウはランキング4位に後退した。
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