EWC第2戦ル・マン24時間決勝
2018/04/23
EWC(世界耐久選手権)2017-2018第2戦ル・マン24時間は、フランスのル・マン、ブガッティサーキットで決勝を行ない、日本のF.C.C. TSR ホンダ フランス(ホンダ)のジョシュ・フック/フレディ・フォーレイ/アラン・テシェ組が843周を回って優勝した。
決勝は土曜日の午後3時スタート、日曜日の午後3時チェッカーの24時間で争われ、スタートからGMT94ヤマハ(ヤマハ)のマイク・デ・ミオ/ニッコロ・カネパ/ダビデ・チェカ組が17時間目までリードする。
ところが、日曜日の午前9時前にGMT94ヤマハのチェカが転倒を喫し、トップ争いから脱落。6時間目以降、2番手につけていたF.C.C. TSR ホンダ フランスがこれでトップに浮上。F.C.C. TSR ホンダ フランス(ホンダ)はその後、トップをキープ。トータル843周を回り、2位に2周差をつけて優勝を飾った。
24時間耐久ということで、F.C.C. TSR ホンダ フランスチームも、スクリーンの破損によりカウルを交換や、ケガから十分なリハビリを経て復帰したアラン・テシェが、終盤の時間帯に消耗が激しく、スティントの周回数や順番を変更するなど、細かい問題はたくさんあったというものの、その都度切り抜けて、見事チームの総合力で優勝を勝ち取った。
842周を回ったホンダエンデュランスレーシング(ホンダ)のグレゴリー・ルブラン/セバスチャン・ジンベール/エルワン・ニゴン組が2位に入賞。ホンダがワンツーフィニッシュを飾った。840周を回ったWepol Racing by penz13.com(BMW)のマイケル・ラバティ/クリスチャン・イドン/ダニエル・ウエブ組が3位表彰台を獲得。
GMT94ヤマハ(ヤマハ)はマシン修復後、再スタートし、823周を回って10位に入賞。YART-ヤマハ(ヤマハ)のブロック・パークス/マービン・フリッツ/藤田 拓哉組は、予選終了後に藤田が体調不良のため、マックス・ノイキルヒナーが決勝を走ることに。これにより、ノイキルヒナーの予選タイムが有効となったため、ポールポジションからスタートし、決勝では4時間目まで2番手につけていたが、171周を回ったところでノイキルヒナーが転倒、リタイアに終わった。
優勝したF.C.C. TSR ホンダ フランスの藤井正和総監督は、次のようにコメントしている。
「遠いフランスの地で、3回目の挑戦となるル・マン24時間で表彰台の中央に日の丸を上げ、君が代を聞くと思わず涙がこぼれるくらい震えたね。フランス人に成り切らなければ、ボルドールとル・マンという二つの24時間レースを持つフランス人には勝てない、と真剣に移住を考え、まず自分自身を変えるところから始めた。それが今回の結果につながり、F.C.C.とHonda Franceがジョイントしていきなり優勝ということを実現できたと考えている。しかし、我々は今年のEWCでチャンピオンになる!ということが目的であり、今回のこのル・マンは優勝とはいえあくまで通過点にしか過ぎません。鈴鹿8耐で日本に戻った時、みなさんの前でチャンピオンを披露できれば、それに越したことはありません」
写真/TSR
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