MotoGP第8戦オランダGP MotoGP決勝
2017/06/26
MotoGP第8戦オランダGP、MotoGPクラスは、オランダのアッセンで決勝レースを行ない、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が優勝した。
今回は変則スケジュールで、Moto3クラスの決勝の後にMotoGPクラスの決勝レースが開催。レースはドライコンディションでスタートし、ポールポジションからスタートしたヨハン・ザルコ(ヤマハ)がレースをリードし、マルク・マルケス(ホンダ)、ロッシ、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)の4人が序盤から抜け出してトップ集団を形成する。11周目の1コーナーでロッシがマルケスを交わして2番手に浮上、続く12周目の1コーナーでロッシはザルコを交わしてトップに立つ。直後の4コーナーでロッシがややワイドラインとなり、そのインをついたザルコが接触。幸い両者転倒することはなかったが、これでザルコは4番手に後退する。
レース中盤すぎの16周目あたりでロッシがややリードを取り始めるが、それと前後して雨が落ち始め、19周目にホワイトフラッグが掲示され、マシンの乗り換えが可能となる。この時点でトップのロッシのペースは4秒前後落ちていたが、ロッシ、ペトルッチ、マルケスはそのままレースを続行。トップ集団では唯一ザルコだけがピットに入り、レインタイヤを履いたマシンにチェンジする。
しかし、雨は強くなることはなく、ザルコはピットインでトップ争いから脱落。さらにピットロードでのスピード違反のペナルティを取られ、ライドスルーペナルティを課せられてしまう。
ロッシはそのままトップ争いをリード、20周目には後方からアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が追いつき、ロッシの背後に迫り、トップ集団はロッシ、ドビジオーゾ、ペトルッチ、マルケスの4人となる。しかし、残り3周あたりから、ロッシとペトルッチが抜け出し、最後は二人の一騎打ちに。最終ラップの15コーナーで、ペトルッチは周回遅れに引っかかり、最後のシケインでロッシに迫ったものの、コンマ063秒届かず、ロッシが今シーズン初優勝を達成。ペトルッチが2位に入賞した。
3番手争いは終盤にカル・クロッチロウ(ホンダ)も追いつき、ドビジオーゾ、マルケスとの3人による接戦が繰り広げられ、マルケスが最終ラップの15コーナーで集団の先頭に出て3位表彰台を獲得。僅差の4位にクロッチロウ、5位にドビジオーゾの順でチェッカーを受けた。
6位にジャック・ミラー(ホンダ)、7位にカレル・アブラハム(ドゥカティ)、8位にロリス・バズ(ドゥカティ)、9位にアンドレア・イアンノーネ(スズキ)、10位にアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が入賞。
ポル・エスパルガロ(KTM)が11位、ティト・ラバット(ホンダ)が12位、ダニ・ペドロサ(ホンダ)が13位に続き、ザルコは14位でゴール。ザルコと同様にマシンを乗り換えたホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)は15位となった。16位にエクトル・バルベラ(ドゥカティ)、17位にアレックス・リンス(スズキ)が続いた。
マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)は5番手走行中の12周目のシケイン切り返して転倒リタイア。スコット・レディング(ドゥカティ)は残り2周でリタイア。アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、ブラドリー・スミス(KTM)、ジョナス・フォルガー(ヤマハ)、サム・ロウズ(アプリリア)はそれぞれ転倒リタイアに終わった。
ビニャーレスがノーポイントに終わったことにより、ドビジオーゾがランキングトップに浮上。ビニャーレスは4ポイント差のランキング2位に後退。ビニャーレスから3ポイント差のランキング3位にロッシが浮上し、マルケスはロッシから4ポイント差のランキング4位となった。
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