モビスター・ヤマハMotoGPのホルヘ・ロレンソとバレンティーノ・ロッシのトップ争いから始まった日本GP。しかし、二人共にリタイアするという、波乱の展開となった。
この結果によりロッシとロレンソは、それぞれ196ポイントと182ポイントでランキング2位と3位をキープ。コンストラクターズランキングではヤマハが合計288ポイントとなり、トップから28ポイント差のランキング2位。チームランキングでは、モビスター・ヤマハMotoGPが合計378ポイントでランキング2位につけている。
■ホルヘ・ロレンソ(予選3番手、決勝リタイア)
「ミスをしてしまい本当に悔しい。タイヤが消耗していた状況で激しくプッシュしすぎてしまった。アラゴンではタイヤ選択が功を奏したが、今回はその逆になってしまった。フロントタイヤのチョイスを間違えたんだ。別のコンパウンドを選んでいればもっといい戦いができたのだろうが、残念ながら好感触をつかめないままマルケスから離された。最後にはドビジオーゾに追い上げられて、いつも以上にプッシュして僕は転倒してしまった。優勝争いができたはずなので、悔しい気持ちでいっぱい。そして同時に、ランキング2位獲得のチャンスも失ってしまった。マルケスがチャンピオンになったのは、最も安定していたことが理由だと思う。心から祝福するよ」
■バレンティーノ・ロッシ(予選1番手、決勝リタイア)
「幸い体はまったく問題ない。でもこの結末は本当に残念だ。予選から絶好調で、今日もパワー、ペース共に最高だったんだ。スタートはちょっと出遅れてしまい、マルケスとロレンソに先を行かれてしまった。その後はマルケスの方が僕よりやや速かったので、先にロレンソをパス。そしてマルケスをとらえようと激しくプッシュしたらフロントが切れ込んだ。コーナー進入でワイドに行きすぎたとか、深く行きすぎたとか、そういう感覚はまったくなかった。それでも転倒してしまったのだから、僕がミスをしたということなんだ…」
■マッシモ・メレガリ/チーム・ディレクター
「好成績を期待していただけに残念な結果だ。ホルヘは昨日の転倒があったし、バレンティーノも風邪を引いていて、二人とも体調は万全ではなかったが、決勝ではとてもすばらしい走りを見せてくれた。そしてトップ争いを展開し、マルケスを逃すまいと懸命に攻め続けた。二人が転倒してしまったことは本当に
残念。マルケスには祝福を贈る」