●JSB1000決勝
全日本第2戦鈴鹿2&4の決勝日は、早朝のウオームアップ走行時には昨夜の雨の影響少し残ったものの、決勝レースは好天に恵まれた。
12時45分。35周のレースがル・マン式スタートで始まった。ポールシッターの中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が出遅れ、高橋巧(MuSASHi RT ハルク・プロ)がレースをリード。山口辰也(TOHORacing)、柳川明(Team GREEN)、津田拓也(ヨシムラスズキシェルアドバンス)が続く。中須賀は6、7番手あたりまで順位を落とし、同じくスタートで大きく遅れた秋吉耕佑(au & テルル ・ Kohara RT)はほぼ最後尾までポジションダウンしてしまう。
オープニングラップで柳川が山口を捕え、さらには2周目には一時トップに躍り出る。しかしすぐに高橋が首位奪回。そして3周目に入る直前で今度は津田がトップの浮上。次々にトップに浮上した高橋、柳川、津田に加えて周回ごとにポジションを挽回した中須賀、山口、野左根航汰(YAMALUBE RACING TEAM)、加賀山就臣(Team KAGAYAMA)、渡辺一樹(Team GREEN)の8台でトップ集団を形成。
5周目あたりには津田、中須賀、柳川の順で3台が集団から抜け出した。高橋はペースが上がらず周回ごとに順位を下げながらも野左根、山口、渡辺と4台でセカンド集団を形成。加賀山は集団から遅れてしまう。
12周目を終了したところで6番手まで順位を落としていた高橋が早くもピットに入って13秒でピットアウト。
14周目。トップが中須賀に替わる。柳川も2番手浮上。津田は一気に3番手にポジションダウン。中須賀は一気にペースアップ。ファステストラップをたたき出しながらあっと言う間にトップ独走状態を築いた。
16周目を終了したところで加賀山がピットイン。ライダー二人でエントリーしていたが、浦本修充にライダー交代することなく、再び加賀山がコースイン。翌周には津田、山口、渡辺、野左根と上位勢が次々にピットイン。中須賀は1周遅れてピットイン。
20周目に柳川がピットイン。怒涛の追い上げを見せていた秋吉もピットイン。
上位陣のほぼ全チームがピットを済ませたところでトップは中須賀。津田、柳川、野左根、高橋、山口、加賀山の順。
中須賀は後方との差を広げながらハイペースで周回。津田、柳川と続く。
トップの中須賀が29周を終了したところで1台のマシンが最終コーナー立ち上がりで転倒。これで赤旗が提示され、そのままレースは成立。中須賀、津田、柳川の順で表彰台に上がった。