SBK(スーパーバイク世界選手権)第3戦オランダ 2日目
2025/04/12
SBK(スーパーバイク世界選手権)第3戦オランダラウンドは、オランダのアッセンサーキットで2日目のスーパーポール、レース1が開催された。
SBKのスーパーポールでは、サム・ロウズ(ドゥカティ)がオールタイムレコードを更新する1分32秒596でSBK初ポールポジションを獲得。2番手に1分32秒760でニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)が続いた、ブレガは2回目のコースインでクリアラップが取れず1回目のコースインで記録したタイムを更新できなかった。3番手に1分32秒815でトプラク・ラズガットリオグル(BMW)が続き、フロントロウを獲得。
4番手に1分32秒899でアクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)、5番手に1分32秒901でアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が続き、午前中のFP3でトップタイムを記録していたアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)は1分32秒959で6番手。
7番手に1分33秒130でダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、8番手に1分33秒169でレミー・ガードナー(ヤマハ)、9番手に1分33秒235でアレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)の順で続いた。
ホームレースのマイケル・ファン・デル・マーク(BMW)は1分33秒451で13番手。イケル・レクオナ(ホンダ)は1分33秒469で14番手、チャビ・ビエルへ(ホンダ)は1分33秒690で18番手に止まった。
SBKの決勝レース1は気温21度、路面温度27度のドライコンディションの下、21周で争われた。
ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)が好スタートでレースをリード、2番手にアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)が続き、ポールスタートのサム・ロウズ(ドゥカティ)は3番手で続く。
ブレガは2周目には2番手以下に約1秒のリードを取り、その後も周回ごとにリードを広げて独走。レース中盤の10周目にはその差を約5秒に広げると、そのままトップでレースを走り切り、今シーズン3勝(スーパーポールレースを含めると4勝)目を記録した。
2番手をロカテッリが8周目までキープしていたが、6番グリッドからスタートし、1周目7番手から追い上げて来たトプラク・ラズガットリオグル(BMW)が7周目に3番手まで浮上すると、8周目にはロカテッリの背後に迫り、9周目に2番手に浮上する。この時点でトップを行くブレガは約5秒先行しており、ラズガットリオグルの追撃が始まるかと思われたが、ロカテッリが離されずにくらいつき、13周目にはロカテッリが2番手を奪還する。
ラズガットリオグルはさらに後方から迫って来たダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)の追撃を受け、15周目には3番手の座を明け渡すが、すぐにポジションを奪還。しかし、ペトルッチもあきらめずに勝負に出ると、残り3周で3番手を奪い返し、最後はラズガットリオグルを振り切った。
ブレガから7秒801差の2位にロカテッリが入賞。ロカテッリは前戦ポルトガルのレース1での3位入賞に続く、今シーズン2度目の表彰台を獲得。ロカテッリから7秒026差の3位にペトルッチが続き、フルレースでは今シーズン初表彰台に立った。
ラズガットリオグルはペトルッチから2秒310差の4位と表彰台を逃した。
終盤に5人のライダーによる接戦の5番手争いが展開され、14番グリッドスタートのイケル・レクオナ(ホンダ)が5位に入賞。18番グリッドスタートのチャビ・ビエルへ(ホンダ)が6位に続き、7位にドミニク・エガター(ヤマハ)、8位にレミー・ガードナー(ヤマハ)の順で続いた。
5番手争いに加わっていたマイケル・ファン・デル・マーク(BMW)は終盤に遅れ、9位入賞。10位にスコット・レディング(ドゥカティ)が続いた。アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)は11位入賞。
最終ラップまで5番手争いの集団にいたアクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)は8コーナーで転倒を喫してリタイア。サム・ロウズ(ドゥカティ)は3番手走行中の7周目の9コーナーでインを差してきたアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が転倒し、サム・ロウズも巻き込まれて転倒し、両者リタイアとなった。なお、このアクシデントは審議対象とされたが、レース後に詳細を確認し、ペナルティ等の処分はなしと発表されている。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)は、18周の予定でスタートしたが、スタート直後にロイック・アルベル(MVアグスタ)とエドゥアルド・モンテーロ(ドゥカティ)が転倒したため赤旗中断、12周で再スタートが切られ、ボ・ベンスナイダー(MVアグスタ)が前戦ポルトガルのレース2に続いて優勝した。2位にステファノ・マンジ(ヤマハ)、3位にジャン・オンジュ(ヤマハ)が入賞した。
岡本裕生(ヤマハ)は17位でチェッカーを受け、鳥羽海渡(ホンダ)は再スタートレースには出走しなかた。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)では、最終ラップまで6人がトップ集団を形成して接戦を展開。ジェフリー・ブイス(KTM)が優勝した。2位にウンベルト・マイアー(ヤマハ)、3位にフリオ・ガルシア(カワサキ)が入賞。
FIM WCR(ウーマンズ・レーシング世界選手権)では、マリア・エレーラ(ヤマハ)とビアトリス・ネイラ(ヤマハ)の二人が後続を引き離して接戦のトップ争いを展開。最終ラップのシケイン進入で前に出て、トップでチェッカーを受けたのはネイラだったが、最終ラップの17コーナーでトラックリミットオーバーのペナルティを取られ、1ポジション降格、2位でチェッカーを受けたエレーラが優勝し、ネイラは2位となった。3位にサラ・サンチェス(ヤマハ)が入賞。
SBK第3戦オランダ SBK2日目予選 リザルト
1 サム・ロウズ(ドゥカティ) 1分32秒596
2 ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ) 1分32秒760
3 トプラク・ラズガットリオグル(BMW) 1分32秒815
4 アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ) 1分32秒899
5 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ) 1分32秒901
6 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ) 1分32秒959
7 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ) 1分33秒130
8 レミー・ガードナー(ヤマハ) 1分33秒169
9 アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ) 1分33秒235
10 アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ) 1分33秒272
11 ドミニク・エガター(ヤマハ) 1分33秒274
12 ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ) 1分33秒401
13 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW) 1分33秒451
14 イケル・レクオナ(ホンダ) 1分33秒469
15 タラン・マッケンジー(ホンダ) 1分33秒539
16 スコット・レディング(ドゥカティ) 1分33秒597
17 ギャレット・ガーロフ(カワサキ) 1分33秒646
18 チャビ・ビエルへ(ホンダ) 1分33秒690
19 バハティン・ソフォグル(ヤマハ) 1分34秒133
20 ティト・ラバット(ヤマハ) 1分34秒737
21 ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ) 1分34秒819
22 ジェイソン・オハローラン(ヤマハ) 1分35秒165
NQ ザクワン・ザイディ(ホンダ) 1分37秒256
SBK第3戦オランダ SBK決勝レース1 リザルト
1 ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)
2 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
3 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
4 トプラク・ラズガットリオグル(BMW)
5 イケル・レクオナ(ホンダ)
6 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
7 ドミニク・エガター(ヤマハ)
8 レミー・ガードナー(ヤマハ)
9 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
10 スコット・レディング(ドゥカティ)
11 アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)
12 タラン・マッケンジー(ホンダ)
13 ギャレット・ガーロフ(カワサキ)
14 ティト・ラバット(ヤマハ)
15 ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ)
16 ジェイソン・オハローラン(ヤマハ)
17 ザクワン・ザイディ(ホンダ)
R アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)
R サム・ロウズ(ドゥカティ)
R アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
R アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)
R バハティン・ソフォグル(ヤマハ)
R ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)
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