MotoGP第19戦マレーシアGP MotoGPクラス3日目決勝結果
2024/11/03
MotoGP第19戦マレーシアGP MotoGPクラス3日目、決勝が日曜日、マレーシアにあるペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで開催された。日本時間午前11時40分(現地時間午前10時40分)から10分間行なわれたウォームアップ走行は、1番手マルク・マルケス(ドゥカティ)、2番手ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)、3番手フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)。中上貴晶(ホンダ)は16番手だった。
日本時間午後4時(現地時間午後3時)から20周の予定だった決勝は、気温34度、路面温度54度、湿度57%、雲はあるもののドライコンディション。マレーシアの伝統舞踊などが披露され、歌手のエラによる国歌斉唱後、延べ184923人の観衆が見守る中、スタートされた。
タイヤ選択は、マルティンとルカ・マリーニ(ホンダ)は前後ミディアム。直前でタイヤを交換していたバニャーヤを含む他のライダーは全員前ソフト後ミディアム。スタートは、ポールポジションのバニャーヤがマルティンのタイヤに足が当たりながらホールショットを獲得。2コーナーでは、ジャック・ミラー(KTM)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、ブラッド・ビンダー(KTM)が絡む事故が発生し、赤旗中断。
日本時間午後4時20分(現地時間午後3時20分)にピットレーンがオープンし、19周の再スタートとなった。クアルタラロとビンダーはピットに戻り、再びレースに参加した。ミラーは暫くメディカルセンターに居たが、スタート後には歩いてピットに戻る姿も確認された。サイティングラップまで走ったビンダーは、肩の痛みのためピットに戻り欠場。
再スタート後は、MotoGPというスポーツ史上最高と称されるバトルで、バニャーヤ、マルティンがお互いリスペクトを持って、チームが丹精を込めて用意したマシンで、自ら鍛え上げたそれに応えられる身体能力を全て出してトップを奪いあった。5周目にはレースベストラップの1分59秒118を記録したバニャーヤが先頭に立ち、徐々に二人の差は開いた。
6周目にはジョアン・ミル(ホンダ)が9コーナーで転倒、リタイア。7周目にはフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)も9コーナーで転倒、再スタート。15コーナーでは3番手でトップの二人を追っていたマルク・マルケスが転倒、再スタート。この頃には、バニャーヤとマルティンの差は1秒以上開き、マルティンとその後ろエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)は3秒以上開いていた。
トップ3は徐々に距離を開き、単独走行となった中盤、アレックス・マルケス(ドゥカティ)とペドロ・アコスタ(KTM)の4番手争い、ヨハン・ザルコ(ホンダ)とマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)、アウグスト・フェルナンデス(KTM)の9番手争いは激化した。15周目には中上がピットに入り、リタイア。16周目、残り4周に入り、前ソフトタイヤを選択したバニャーヤと、一時は2秒以上あった差が1.499まで縮まり、前ミディアムタイヤのマルティンが猛追し、9コーナーでスライド、再び約2秒差。ピットボードでは昨日に引き続き「FOCUS(集中)」のサインがマルティンに出された。
バニャーヤはそのままトップでチェッカー。2位マルティン、3位バスティアニーニ、4位アレックス・マルケス、5位アコスタ、6位ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、7位マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、8位アレックス・リンス(ヤマハ)、9位ベゼッキ、10位アウグスト・フェルナンデス。年間ポイントはマルティン485、バニャーヤ461で24ポイント差、チャンピオン確定は最終戦までもつれる事になった。日本メーカーでは、トップ10にヤマハ2台が入り、ホンダはヨハン・ザルコ(ホンダ)が11位5ポイント、マリーニが15位1ポイントを獲得した。
MotoGP第19戦マレーシアGP決勝結果
1 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
2 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
3 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
4 アレックス・マルケス(ドゥカティ)
5 ペドロ・アコスタ(KTM)
6 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
7 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
8 アレックス・リンス(ヤマハ)
9 マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
10 アウグスト・フェルナンデス(KTM)
11 ヨハン・ザルコ(ホンダ)
12 マルク・マルケス(ドゥカティ)
13 アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)
14 フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)
15 ルカ・マリーニ(ホンダ)
16 ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
17 アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)
18 ロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)
RT 中上貴晶(ホンダ)
RT ジョアン・ミル(ホンダ)
NC ジャック・ミラー(KTM)
NC ブラッド・ビンダー(KTM)
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