MotoGP第19戦マレーシアGP Moto3クラス2日目、予選が土曜日、マレーシアにあるペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで開催された。日本時間午前9時40分(現地時間午前8時40分)から30分間行なわれたP2は、気温27度、路面温度31度、湿度77％、雲が多いドライコンディション。

　開始5分前後にダビド・ムニョス(KTM)が1コーナーでフィリッポ・ファリオリ(ホンダ)に後ろから接触。ファリオリは転倒。この事故のため明日の決勝、ムニョスはライドスルーペナルティーを科される。中盤からレインフラッグが振られ、激しい雨ではないものの、滑りやすい難しいコンディションとなった。

　終盤、コースを出るタイミングを図っていた多くのライダー達は、古里太陽(ホンダ)が単独走行で8周目2分10秒658を記録4番手となると、古里が最終コーナーを回るタイミングに合わせ続々とコースイン。残り3分前後、鈴木竜生(ハスクバーナ)は1コーナーで転倒。終了間際、雨も強くなった。

　P2結果は、エイドリアン・フェルナンデス(ホンダ)が12周目に2分10秒102を記録、歴代コースラップを更新して1番手。2番手アンヘル・ピケラス(ホンダ)2分10秒284、3番手イバン・オルトラ(KTM)2分10秒488。古里は4番手2分10秒534、山中琉聖(KTM)が7番手2分10秒709、鈴木2分10秒761で10番手。全ライダーがP2でP1の記録を上回り、日本人ライダー3名は全員Q2スタート。

　日本時間午後1時50分(現地時間午後12時50分)から15分間で開催された予選Q1は、気温30度、路面温度43度、湿度70％、少し青空も見えるドライコンディション。この走行1番手はジョエル・ケルソ(KTM)、2番手ダビド・アルマンサ(ホンダ)、3番手二コラ・カラッロ(KTM)、4番手リカルド・ロッシ(KTM)だった。以上4名がQ2進出。

　日本時間午後2時15分(現地時間午後1時15分)から15分間で争われたQ2は、気温30度、路面温度42度、湿度69％、再び黒い雲が増えたもののドライコンディション。序盤2周目は、古里、山中が順にトップタイムを記録した。その後、フェルナンデス、ダビド・アロンソ(CFMOTO)、イバン・オルトラ(KTM)が更にトップ記録を更新。

　終盤、残り2分を切って、アンヘル・ピケラス(ホンダ)が1コーナーでスコット・オグデン(ホンダ)と接触、転倒。イエローフラッグが出された。この黄旗の影響を受けるライダーも居る中、5周目にフェルナンデスが2分09秒542を記録。歴代コースラップを更新して、自身初めてのポールポジションを獲得した。2番手は、2周目の2分09秒895でオルトラ。3番手アロンソの記録も2周目、2分10秒015だった。

　鈴木は2周目の2分10秒128で4番手、山中は最終5周目の2分10秒835で12番手。古里は2周目の2分11秒198で17番手。明日の決勝は、鈴木2列目、山中4列目、古里6列目スタート。決勝は明日、日本時間午後1時(現地時間午後12時)から15周で開催される。日本人勢と共に、セパンには新エンジンが持ち込まれているホンダ勢にも期待したい。


MotoGP 第19戦マレーシアGP Moto3クラス2日目 予選結果
1 エイドリアン・フェルナンデス (ホンダ) 2分09秒542 (Q2)
2 イバン・オルトラ (KTM) 2分09秒895 (Q2)
3 ダビド・アロンソ (CFMOTO) 2分10秒015 (Q2)
4 鈴木竜生 (ハスクバーナ) 2分10秒128 (Q2)
5 ジョエル・ケルソ (KTM) 2分10秒278 (Q2)
6 ルカ・ルネッタ (ホンダ) 2分10秒289 (Q2)
7 アンヘル・ピケラス (ホンダ) 2分10秒512 (Q2)
8 コリン・ベイヤー (ハスクバーナ) 2分10秒518 (Q2)
9 ダビド・アルマンサ (ホンダ) 2分10秒579 (Q2)
10 ホセ・アントニオ・ルエダ (KTM) 2分10秒747 (Q2)
12 山中琉聖 (KTM) 2分10秒835 (Q2)
17 古里太陽 (ホンダ) 2分11秒198 (Q2)