MotoGP第18戦タイGPプレビュー
2024/10/23
MotoGP第18戦タイGPが今週末、タイ北東部、ブリーラム県にあるチャーン・インターナショナル・サーキットで開催される。全長4.55km、最大ストレート1000m、右コーナー7、左コーナー5。
MotoGPクラスは、8度の元王者マルク・マルケス(ドゥカティ)がスタートミスから強さを誇示するような勝利で終えたオーストラリアGP。チャンピオンシップリーダーのホルヘ・マルティン(ドゥカティ)は424ポイント、2番手フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)404ポイントで、二人のライバルは20ポイント差となった。計算上では、マルク・マルケスがトップから79ポイント差345ポイント、エネア・アスティアニーニ(ドゥカティ)がトップから93ポイント差331ポイントでこの二人を追っている。
今シーズン、今大会を最後に肩の手術のため、残り2戦を欠場するファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)は前戦決勝4位と健闘した流れを残してシーズン終了を迎えたいはず。エミリア-ロマーニャGP以降、4戦連続決勝では6位までに入賞を果たしているフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)。昨年のタイGP、決勝レースのファーステストラップ記録を残したマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)。年間ランキングでは、11番手ベゼッキに続きランキング12番手のアレックス・マルケス(ドゥカティ)。
ブラッド・ビンダー(KTM)は昨年ここタイGP、最終ラップのトラックリミットで3位となったものの決勝2位でチェッカーを受けた。地元オーストラリア決勝は11位だったジャック・ミラー(KTM)、MotoGPフル参戦は残り3戦で一度退く事が決定しているアウグスト・フェルナンデス(KTM)、肩のケガの回復次第で出場のペドロ・アコスタ(KTM)、KTM勢は今大会も打倒ドゥカティ勢の最有力一派。
フィリップ・アイランドでは、スプリント不運な接触に見舞われたものの予選3番手、決勝8位と速さを示したマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)。現役残り3戦のチームメイト、アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)。前戦決勝10位、トップ10入りを果たしたラウル・フェルナンデス(アプリリア)、今大会もトラックハウス・レーシングからはケガで欠場のミゲール・オリベイラ(アプリリア)代役として、ロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)が出場する。
オーストラリア決勝では9位と後半戦トップ10入りが増えたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、前戦プラクティスではトップ10に入りQ2スタートしたアレックス・リンス、二人のヤマハ勢には更に上位を期待したい。
前戦決勝は12位4ポイント獲得のヨハン・ザルコ(ホンダ)、14位2ポイント獲得のルカ・マリーニ(ホンダ)、昨年タイGPでは14位2ポイント獲得している中上貴晶(ホンダ)、同じく昨年更に上の12位4ポイント獲得のジョアン・ミル(ホンダ)。ホンダファンも多いタイでのホンダ勢活躍が切望される。
Moto2クラスは、トップ5に入ればチャンピオンが決定する小椋藍(ボスコスクーロ)。アジアタレントカップの頃から走っているサーキットで初めてMoto2を駆る佐々木歩夢(カレックス)。2025年のホンダ・チームアジアで日本人ライダー國井勇輝がMoto2クラスを走ることも発表され、今後も日本人勢の活躍が楽しみなMoto2クラス。
Moto3クラスは、来期もホンダ・チームアジアMoto3クラス残留が決まり、更なる飛躍が期待される古里太陽(ホンダ)。現在、年間ポイント106で10番手に入っている山中琉聖(KTM)。世界GP参戦9年目のベテラン鈴木竜生(ハスクバーナ)。ホンダ勢と共に日本人ライダーの今後にも注目したい。
前戦までに延べ2508141人の観衆が見守ったMotoGP、残り3戦となったMotoGP第18戦タイGPの走行は、今週金曜日、日本時間午前11時(現地時間午前9時)にMoto3フリー走行で始まる。
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