MotoGP第17戦オーストラリアGP MotoGPクラス3日目、決勝が日曜日、オーストラリア、フィリップ・アイランドで開催された。昨日のスプリントでの転倒で、ペドロ・アコスタ(KTM)は左肩のケガのため欠場。マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)と激しい接触のあったマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)は、今日の決勝でロングラップペナルティーが科された。アレックス・マルケス(ドゥカティ)は日本GPでのジョアン・ミル(ホンダ)との接触のためにロングラップが科されている。

　日本時間午前7時40分(現地時間午前9時40分)から10分間行なわれたウォームアップ走行では、4コーナーでアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)とフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が接触しそうになり、後に二人はファンパレード前に話合っていた。この走行トップは、マルク・マルケス(ドゥカティ)、2番手バニャーヤ、3番手エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)。中上は17番手。

　決勝は、日本時間午後12時(現地時間午後2時)から27周で開催され、気温15度、路面温度38度、湿度80％、部分的に雲がある青空のドライコンディション。グリッドには、ミック・ドゥーハンやマーク・ウェバー等オーストラリア出身のモータースポーツレジェンドや、DJカール・コックスなどの著名人の姿もあった。歌手のカイリー・コーエンによる国歌斉唱が行なわれ、延べ90685人の観客に見守られたオーストラリアGP。

　スタートは、ポールポジションスタートのホルヘ・マルティン(ドゥカティ)が好スタートでホールショット。2番手ベゼッキ、3番手バニャーヤ、フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)、ブラッド・ビンダー(KTM)、バスティアニーニ、ビニャーレス、アレックス・リンス(ヤマハ)。自身が剥がしたバイザーカバーにより、スタートでリアタイアがスピン、白煙を上げて大きく出遅れたマルク・マルケス、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)と続いた。

　4周目にはベゼッキがロングラップに入り順位を落とす。その後5周目、ベゼッキは転倒。トップがマルティン、2番手バニャーヤ、3番手モルビデリとなるが、6周目にはスタートで出遅れたマルク・マルケスが3番手のモルビデリもパスして3番手まで浮上。12周目に入ると、マルティンのラップタイムが1分29秒台に落ちた隙にバニャーヤ、マルク・マルケスがマルティンに追いつき激しいバトルになるが、マルティンはトップを続け、2番手マルク・マルケス。3番手のバニャーヤは徐々に二人との差が開いて行った。

　4番手は、モルビデリ、バスティアニーニ、ビンダー、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、ビニャーレスが激しく争っていた。18周目には、ロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)がピットイン、リタイア。残り4周の24周目には、マルク・マルケスが4コーナーでマルティンを捉えてトップへ。26周目4コーナーでは、ミルが転倒リタイア。トップに立ったマルク・マルケスはそのままチェッカー。2位マルティン、3位バニャーヤ。中上は18位。日本メーカー勢では、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)9位、ヨハン・ザルコ(ホンダ)12位、リンス13位、ルカ・マリーニ(ホンダ)14位でポイント獲得。

　表彰台では3人とも、オーストラリア名物、ブーツでシャンパンを飲み、ブーツはファンに投げてプレゼントしていた。昨日はカモメに衝突し、リタイアに終わった地元オーストラリア人のジャック・ミラー(KTM)は、11位完走し、レース後もファンにサインなどで声援に応えていた。

　年間ポイントは1番手マルティン424、2番手バニャーヤ404、3番手マルク・マルケス345、4番手バスティアニーニ331となった。


MotoGP第17戦オーストラリアGP決勝結果
1 マルク・マルケス(ドゥカティ)
2 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
3 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
4 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
5 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
6 フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)
7 ブラッド・ビンダ―(KTM)
8 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
9 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
10 ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
11 ジャック・ミラー(KTM)
12 ヨハン・ザルコ(ホンダ)
13 アレックス・リンス(ヤマハ)
14 ルカ・マリーニ(ホンダ)
15 アレックス・マルケス(ドゥカティ)
16 アレイシ・エスパロガロ(アぷうリリア)
17 アウグスト・フェルナンデス(KTM)
18 中上貴晶(ホンダ)
19 マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
RT ジョアン・ミル(ホンダ)
RT ロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)