MotoGP第17戦オーストラリアGP Moto2クラス1日目、フリー走行が金曜日、オーストラリア、フィリップ・アイランドで開催された。日本時間午前7時35分(現地時間午前9時35分)からピレリタイヤのテストのため通常より15分長く55分間で開催されたフリー走行は、気温19度、路面温度19度、湿度87％、曇ったウェットコンディション。

　日本GPに引き続き、ケガのためソムキャット・チャントラ(ホンダ)は今大会も欠場。ケガで欠場のダニエル・ムニョス(カレックス)の代役で地元オーストラリア人、ハリソン・ヴォイト(カレックス)が出場している。この走行でも、中盤には佐々木歩夢(カレックス)が4コーナーで転倒するなど、ウェットの難しいコンディションの中、転倒が多かった。

　このセッション1番手はアロン・カネト(カレックス)で1分41秒620、2番手はマリオ・アジ(カレックス)1分41秒661、3番手アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)1分41秒772。今大会でチャンピオン決定の可能性がある小椋藍(ボスコスクーロ)は1分41秒907で5番手。佐々木は1分43秒773で17番手だった。

　日本時間午後12時5分(現地時間午後2時5分)から40分間行なわれたP1は、気温21度、路面温度30度、湿度82％、雲の多いドライコンディション。この走行も序盤は、所々レインスポットがある難しいコンディションが続いた。午前の走行で転倒したセレスティーノ・ビエッティ(カレックス)は鎖骨を骨折し今大会の続きをリタイアすることになった。

　開始10分を待たずに残り31分47秒で、ダチョウのような鳥の横断により赤旗中断。ほどなく再スタートが切られ、中盤に入り、フェルミン・アルデゲール(ボスコスクーロ)、マルコス・ラミレス(カレックス)、ダリン・ビンダー(カレックス)、セルジオ・ガルシア(ボスコスクーロ)がトップタイムを記録するが、最終的には、アルデゲールが17周目に記録した1分32秒718でこの走行トップとなった。

　2番手はカネトで13周目に記録した1分32秒995、アルデゲールとは0.277秒差。3番手ロペスは16周目に記録した1分33秒025、カネトとロペスは0.03秒差だった。4番手に日本GPで優勝したマニュエル・ゴンザレス(カレックス)が入り、タイムは1分33秒155。小椋は1分34秒131で13番手、トップのアルデゲールとは1.413秒差。佐々木は19番手で1分34秒737、トップとは2.019秒差だった。

　明日の午前のP2とP1の総合14番手までは予選Q2からスタート出来る。明日はドライコンディションで走行できる可能性が高いと言われているので、小椋、佐々木の両選手が、Q2スタート出来ることを願いたい。Moto2のP2は明日、日本時間午前7時15分(現地時間午前9時15分)、予選は日本時間午前11時45分(現地時間午後1時15分)にQ1から始まる。


MotoGP 第17戦オーストラリアGP Moto2クラス1日目 フリー走行結果
1 フェルミン・アルデゲール(ボスコスクーロ) 1分32秒718 (P1)
2 アロン・カネト(カレックス) 1分32秒995 (P1)
3 アロンソ・ロペス(カレックス) 1分33秒025 (P1)
4 マニュエル・ゴンザレス(カレックス) 1分33秒155 (P1)
5 ジェイク・ディクソン(カレックス) 1分33秒321 (P1)
6 トニー・アルボリーノ(カレックス) 1分33秒304 (P1)
7 セルジオ・ガルシア(カレックス) 1分33秒513 (P1)
8 アルベルト・アレナス(カレックス) 1分33秒555 (P1)
9 デニス・オンジュ(カレックス) 1分33秒600 (P1)
10 イザン・グエバラ(カレックス) 1分33秒712 (P1)
13 小椋藍(ボスコスクーロ) 1分34秒131 (P1)
19 佐々木歩夢(カレックス) 1分34秒737 (P1)