SBK(スーパーバイク世界選手権)第11戦エストリル 3日目
2024/10/14
SBK(スーパーバイク世界選手権)第11戦エストリルラウンドは、ポルトガルのエストリルサーキットでスーパーポールレース、レース2が開催された。
ポルトガルラウンド3日目は朝のウォームアップはウエットコンディションとなったが、SBKのスーパーポールレースまでには天候が回復。スーパーポールレースは気温21度、路面温度26度のドライコンディションの下、10周で争われた。
ポールからスタートしたトプラク・ラズガットリオグル(BMW)のリードでレースは始まったが、1周目のコース終盤のシケイン進入でダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)がラズガットリオグルのインをついてトップに浮上。さらにアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)、ジョナサン・レイ(ヤマハ)も続いてラズガットリオグルを交わす。
しかし、2周目に入ったストレートエンドでラズガットリオグルは2番手に浮上すると、ペトルッチも交わしてトップに浮上。後続を引き離しにかかるかに見えた。
ところが、5番グリッドからスタートしたニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)が、2周目には3番手に浮上し、ペトルッチを交わして2番手を走っていたロカテッリとバトルを展開。3周目に2番手となったブレガがトップを行くラズガットリオグル追撃にかかる。
レース中盤を過ぎてトップのラズガットリオグルとブレガの差がわずかに縮まり始め、最終ラップに入ることには真後ろに迫る。ラズガットリオグルがそのままトップをキープするものと思われたが、最終コーナー立ち上がりでラズガットリオグルの背後についたブレガはゴールラインまでのストレートでスリップから抜け出し0秒003の僅差でトップでチェッカーを受けた。
ラズガットリオグルはレースの大半をリードしながら、最後に逆転されて僅差の2位に。11番グリッドから追い上げ、残り3周で3番手に浮上したアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が単独3位でゴールし、表彰台を獲得。
4位にロカテッリが続き、アレックス・ロウズ(カワサキ)との接戦の5番手争いを制したペトルッチが5位に入賞。僅差の6位にアレックス・ロウズが続いた。好スタートで序盤からポジションを上げたチャビ・ビエルへ(ホンダ)が7位入賞。チームメイトのイケル・レクオナ(ホンダ)が8位に続き、9位にアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、10位にスコット・レディング(BMW)が入賞した。
序盤トップ争いに加わったレイは7番手走行中に10コーナーで転倒、再スタートして22位でチェッカーを受けた。
SBKのレース2は気温24度、路面温度33度のドライコンディションの下、22周で争われた。
3番グリッドからアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)がトップに立ち、レース序盤をリード。2番手をニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)とアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)争い、ジョナサン・レイ(ヤマハ)が4番手、トプラク・ラズガットリオグル(BMW)は2周目まで5番手につけていた。
ラズガットリオグルは3周目以降周回ごとにポジションを挽回。5周目に2番手に上がると、トップを行くバウティスタに迫る。バウティスタは6周目までトップをキープしたものの、7周目の7コーナーでラズガットリオグルがトップに浮上。ラズガットリオグルはこの周にファステストラップを記録すると、8周目には2番手以下との差を約1秒に広げ、その後も周回ごとにリードを広げていき、レース中盤の10周目に約2秒4、残り4周で約5秒とトップを独走、そのままトップでチェッカーを受け、レース1に続いてダブルウインを達成した。
2番手争いはバウティスタにブレガが追いつき、9周目にブレガが2番手に浮上。バウティスタも僅差の3番手で最終ラップまで追ったが、勝負をかけるタイミングがなく、ブレガがそのまま2位入賞。0秒132差の3位にバウティスタが入賞した。
10周目から単独4番手をキープしていたジョナサン・レイ(ヤマハ)が4位に入賞。終盤にマイケル・ファン・デル・マーク(BMW)、チャビ・ビエルへ(ホンダ)、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)の4人によって繰り広げられた5番手争いの接戦をファン・デル・マークが制して5位に入賞。ビエルヘが僅差の6位、ペトルッチは終盤に遅れ、7位でゴールしたが、インディペンデントライダーのランキングトップを確定させた。イアンノーネは終盤のポジション争いの最中に1コーナーでオーバーランを喫して遅れ、8位。9位にミシェル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)10位にアクセル・バッサーニ(カワサキ)が入賞した。
アレックス・ロウズ(カワサキ)は序盤に一度ピットに入ったが、再びコースに出て12位に入賞。序盤2番手を走っていたロカテッリは4番手走行中の8周目の6コーナーで転倒を喫しリタイア。イケル・レクオナ(ホンダ)は4番手走行中の9周目の6コーナーで転倒を喫しリタイアに終わった。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2は気温24度、路面温度34度のドライコンディションの下、18周で争われた。スタートから10周目までヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)がレースをリードしていたが、モンテッラは11周目の7コーナーで転倒リタイア。代わってトップに立ったステファノ・マンジ(ヤマハ)が優勝した。
2位にアドリアン・ウエルタス(ドゥカティ)、3位にバレンティン・デビス(ヤマハ)が入賞。鳥羽海渡(ホンダ)は16番手を走っていた12周目の9コーナーで転倒し、再スタートし、18周を回ったが、最終ラップにピットに入り、チェッカーを受けなかったため、完走扱いとはならなかった。
FIM WCR(ウーマンズ・レーシング世界選手権)のレース2はサラ・サンチェス(ヤマハ)が優勝。2位にアナ・カラスコ(ヤマハ)、3位にマリア・エレーラ(ヤマハ)が入賞した。朝のウォームアップ2で転倒を喫した平野ルナ(ヤマハ)は、レースは19位でチェッカーを受けた。
SBK第11戦ポルトガル SBK スーパーポールレース リザルト
1 ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)
2 トプラク・ラズガットリオグル(BMW)
3 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
4 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
5 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
6 アレックス・ロウズ(カワサキ)
7 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
8 イケル・レクオナ(ホンダ)
9 アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)
10 スコット・レディング(BMW)
11 ギャレット・ガーロフ(BMW)
12 アクセル・バッサーニ(カワサキ)
13 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
14 ミシェル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)
15 サム・ロウズ(ドゥカティ)
16 ドミニク・エガター(ヤマハ)
17 ティト・ラバット(カワサキ)
18 ブラッドリー・レイ(ヤマハ)
19 タラン・マッケンジー(ホンダ)
20 イボ・ロペス(ホンダ)
21 フィリップ・エッテル(ヤマハ)
22 ジョナサン・レイ(ヤマハ)
23 ルカ・ベルナルディ(ヤマハ)
SBK第11戦ポルトガル SBK決勝レース2 リザルト
1 トプラク・ラズガットリオグル(BMW)
2 ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)
3 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
4 ジョナサン・レイ(ヤマハ)
5 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
6 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
7 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
8 アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)
9 ミシェル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)
10 アクセル・バッサーニ(カワサキ)
11 スコット・レディング(BMW)
12 アレックス・ロウズ(カワサキ)
13 ドミニク・エガター(ヤマハ)
14 ブラッドリー・レイ(ヤマハ)
15 イボ・ロペス(ホンダ)
16 フィリップ・エッテル(ヤマハ)
17 ルカ・ベルナルディ(ヤマハ)
R ティト・ラバット(カワサキ)
R イケル・レクオナ(ホンダ)
R アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
R ギャレット・ガーロフ(BMW)
R サム・ロウズ(ドゥカティ)
R タラン・マッケンジー(ホンダ)
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