MotoGP第17戦オーストラリアGPプレビュー
2024/10/15
MotoGP第17戦オーストラリアGPが今週末、オーストラリア東南部、ビクトリア州にあるフィリップ・アイランドで開催される。全長距離4.45km、最大ストレート900m、右コーナー5、左コーナー7。
MotoGPクラスは、現在392ポイントでチャンピオンシップポイントリーダーのホルヘ・マルティン(ドゥカティ)に前戦の日本GPでスプリント、決勝ダブル優勝を果たし10ポイント差と再び迫ったフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)。チャンピオン最有力の二人に対し、313ポイントで3番手のエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)と311ポイントで4番手のマルク・マルケス(ドゥカティ)にも計算上ではチャンピオンの可能性がまだ残っている。
ポイントランキング8番手、9番手、10番手に入り、レースでも中盤でバトルを見せることが多いフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)、マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)。日本GPではジョアン・ミル(ホンダ)との接触リタイアとなり、それによるロングラップペナルティーが今大会で科されるアレックス・マルケス(ドゥカティ)も含めたトップ4名以外のドゥカティ勢もフィリップ・アイランドでは上位争いを目指すに違いない。
地元ヒーローのジャック・ミラー(KTM)は、もてぎでトップ10入りを果たし、勢いを付けての地元大会。チームメイトのブラッド・ビンダー(KTM)は日本GPで6位となり、ドゥカティ勢以外のトップを走った。ペドロ・アコスタ(KTM)は前戦スプリント、決勝での転倒があったものの、ポールポジションを獲れる実力を示して迎える今大会。来期、MotoGPを離れるアウグスト・フェルナンデス(KTM)も含めたKTM勢は今大会もドカティ勢のライバル候補ナンバー1と思われる。
最もハードブレーキングなコースとも言えた前戦とは逆とも考えられるフィリップ・アイランドで、アプリリア勢のマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、現役として残り4戦となったアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)はどんな走りを見せるのか。日本GPでは1ポイント獲得のラウル・フェルナンデス(アプリリア)。ミゲール・オリベイラ(アプリリア)のケガの状況次第では、前戦アプリリアのツナギで出場していたロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)が再びトラックハウス・レーシングから出場する可能性。
昨年オーストラリアGP優勝のヨハン・ザルコ(ホンダ)、もてぎを13位3ポイント獲得で地元日本での有終の美を飾った中上貴晶(ホンダ)。もてぎ決勝は不運なリタイアに終わったミル、第1子が生まれて間もないルカ・マリーニ(ホンダ)、調子を上げている期待したいホンダ勢。Q2スタートが定着しつつあるファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、日本GPあと少しでポイント圏内だったアレックス・リンス(ヤマハ)のヤマハ勢にも上位入賞を願いたい。
Moto2クラスでは、小椋藍(ボスコスクーロ)が今大会で、2番手以下と76ポイント以上の差を付ければチャンピオン獲得となる。日本GPのタイミングで、RW-IndrofogliaレーシングGPとMoto2参戦2年契約が発表され、心置きなく初めてのMoto2オーストラリアGP参戦が楽しめる佐々木歩夢(カレックス)。両日本人ライダーの走りは見逃せない。
Moto3クラスは、ダビド・アロンソ(CFMOTO)のチャンピオンが日本で決定したものの、山中琉聖(KTM)、古里太陽(ホンダ)、鈴木竜生(ハスクバーナ)、3人の日本人ライダーはランキング12番手までに入り、奮闘している。来期以降の活躍の場所がどこになるかも気になる時期。ホンダ勢の5チーム共々、応援したい。
MotoGP第17戦オーストラリアGPの走行は、今週金曜日、日本時間午前6時45分(現地時間午前8時45分)からMoto3クラスのフリー走行で始まる。
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