MotoGP第14戦エミリア-ロマーニャGPプレビュー
2024/09/18
MotoGP第14戦エミリア-ロマーニャGPが今週末、イタリア、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェッリで開催される。全長距離4.23km、最大ストレート530m、右コーナー10、左コーナー6。カザフスタンGPが延期となり調整された今大会は、2戦連続同じサーキットで行なわれる初めての大会。
MotoGPクラスでは、地元ドゥカティの100勝目という節目のかかった大会。前戦、天候に振り回され1ポイント獲得に終わり、312ポイントのポイントリーダー、ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)。2番手、昨年度2年連続チャンピオンを獲得したフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)305ポイントとは7ポイント差となった。
荒れたコンディションで圧倒的強さを誇り前戦、2戦連続となる勝利を果たしたマルク・マルケス(ドゥカティ)は259ポイントでトップ2人に迫り3番手。マルク・マルケスとのポイント差を9とし、4番手エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)も250ポイントでタイトル争いに名乗りを挙げている。
地元VR46アカデミーで育ったフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)はサンマリノGPで初めてのスプリント表彰台を獲得した。同じくバレンティーノ・ロッシの愛弟子、マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)も後半、調子を上げている。チームメイトのファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)は怪我の回復に時間を要している様子で、翌日、月曜日にあったミサノテストには不参加だった。アレックス・マルケス(ドゥカティ)も前戦、決勝は6位と堅実な結果を残している。
ドゥカティに対抗するKTM勢もミサノでは速さを見せている。ブラッド・ビンダー(KTM)は、前戦4位と健闘し、ペドロ・アコスタ(KTM)はスプリントで6位入賞を果たした。ジャック・ミラー(KTM)も決勝8位に入ったが、アウグスト・フェルナンデス(KTM)は先週、苦しんでいた。
地元イタリアチーム、アプリリアワークス勢のマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)共にサンマリノGPは苦戦を強いられたが、月曜日のテストも済ませ、今週末に照準を合わせているはず。ミゲール・オリベイラ(アプリリア)は前戦11位5ポイント獲得し、ラウル・フェルナンデス(アプリリア)もそれに続きたいところ。
サンマリノGP前にもミサノでテストを重ねたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は前戦7位と今季ベストタイとなる結果を残した。アレックス・リンス(ヤマハ)と共にヤマハを更なる上位へと導いて欲しい。
前戦は、胃腸炎による体調不良でジョアン・ミル(ホンダ)、ルカ・マリーニ(ホンダ)両選手が、決勝欠場となったホンダワークス勢。月曜日のテストからは二人とも再始動しており、今大会は活躍が期待される。前戦12位13位でそれぞれポイントを獲得したヨハン・ザルコ(ホンダ)、中上貴晶(ホンダ)と共にテストを重ねているホンダ勢の挽回も願いたい。
Moto2クラスは、前戦の優勝でポイントリーダーとなった小椋藍(ボスコスクーロ)とQ2進出を果たした佐々木歩夢(カレックス)、二人の若い日本人ライダーの更なる成長に期待が膨らむ。
Moto3クラスは、前戦トップ10に4台入り、ミサノとは相性が良さそうなホンダ勢。前戦、表彰台、場合によっては優勝まであと少しだった古里太陽(ホンダ)、ミサノは第二の地元とも言える鈴木竜生(ハスクバーナ)、ポイントランキングではトップ10に入っている山中琉聖(KTM)、3人の日本人ライダーにも注目したい。
アジアラウンド前、最後のヨーロッパ戦となる第14戦エミリア-ロマーニャGPの走行は今週末、金曜日、日本時間午後4時(現地時間午前9時)からMoto3フリー走行から始まる。
こんな記事も読まれています