MotoGP第11戦オーストリアGPプレビュー
2024/08/13
MotoGP第11戦オーストリアGPが今週末、オーストリア、シュピールベルクにあるレッドブルリンクで開催される。全長距離4.35km、最大ストレート810m、右コーナー8、左コーナー3。
MotoGPクラスは、前戦イギリスGPで2位を獲得したホルヘ・マルティン(ドゥカティ)が241ポイントで再びポイントリーダーとなった。2番手で追う2年連続の前年度チャンピオン、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)は3ポイント差の238ポイント。3番手には、前回イギリス大会でスプリント、決勝のダブル優勝を遂げたエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)が192ポイントと二人に迫っている。
ポイントランキング4番手、過去8度のチャンピオンに輝いたマルク・マルケス(ドゥカティ)にとっては、このサーキットは数少ない優勝経験のない場所。イギリス決勝では4位と手堅い結果を残したマルク・マルケスにあと少しまで迫ったファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)は、来年度もVR46レーシングチーム残留が決定した。
来年度もグレシーニ・レーシングに残留し、ドゥカティで走るアレックス・マルケス(ドゥカティ)。来年からはアプリリアワークスとなるマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)は昨年、このサーキットで表彰台に上がっている。来年度はVR46に復帰の噂が濃厚になっているフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)も合わせた8台のドゥカティに対抗するのは、オーストリアの地元チーム、KTM。
スーパースタールーキーのペドロ・アコスタ(KTM)にとっては、初めてのチーム地元大会。8月11日に29歳の誕生日を迎えたブラッド・ビンダー(KTM)、前戦では堅実にポイントを獲得したジャック・ミラー(KTM)。来年度は別チームのテストライダーの噂もささやかれているアウグスト・フェルナンデス(KTM)に加え、今大会はテストライダーのポル・エスパロガロ(KTM)もワイルドカード参戦する。
アプリリア勢にとっては、厳しいコースかもしれないが、前戦スプリントでは表彰台のアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、イギリスでは厳しい戦いを強いられたマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、加えてワイルドカードでロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)も参戦する。前戦の決勝は、不運なクラッシュに終わったトラックハウス・レーシングのミゲール・オリベイラ(アプリリア)とラウル・フェルナンデス(アプリリア)も、2024年型のRS-GPで出場する。
イギリス大会の金曜日に転倒し、その後欠場したアレックス・リンス(ヤマハ)の回復次第では、今年のオーストリアはファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が孤軍奮闘することになるかもしれないヤマハ。来年からはプリマ・プラマックで2台増えるのが待ち遠しい。
前戦、空気圧違反でポイントを逃したルカ・マリーニ(ホンダ)、代わりに繰り上がりポイントを獲得した中上貴晶(ホンダ)、来年もホンダで継続するヨハン・ザルコ(ホンダ)とジョアン・ミル(ホンダ)。加えてワイルドカードのステファン・ブラドル(ホンダ)、5台のホンダ勢の飛躍をオーストリアでは期待したい。
Moto2クラスは、前戦ポールポジションながら決勝は苦戦した小椋藍(ボスコスクーロ)がポイントランキング2番手のまま、チームメイトのセルジオ・ガルシア(ボスコスクーロ)を18ポイント差で追っている。今年からMoto2昇格の佐々木歩夢(カレックス)にも注目したい。
Moto3クラスでは、山中琉聖(KTM)、鈴木竜生(ハスクバーナ)に加え、イギリスGPは練習中の怪我のため欠場した古里太陽(ホンダ)の復帰が期待される。
MotoEクラスも併催されるオーストリアGPはいよいよ金曜日、日本時間午後3時30分(現地時間午後8時30分)から走行が始まる。
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